Sydney Yajima


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劣化

2016-02-10 16:57:05 | 世界情勢
ある国が、技術力を持ち、それを発展させ 経済成長を成し遂げつつ、さらなる技術を発展させるというモデルは、見ていてすがすがしいほどの力を感じさせる。
かつてのイギリスはそうであった。
19世紀のイギリスは世界を席巻し、その進んだテクノロジーで工業を起こし、産業革命を起こした。
1930年代以降、その力はアメリカにとって代わられた。

発展と衰退の歴史は、100年間の時間をかけて行われる。

ドイツ

彼の国の技術力は多くの科学者を生み出し、世界中から尊敬されてきていた。
だが、去年のVW社の不正事件が明るみになって以来、その技術力や倫理に疑問符がついている。
そして、今度は、鉄道事故だ。
一本しかないレールで真正面からぶつかった。
そんなことが、あり得るのだろうか?もちろん、どんなことでも、ありうる話だ。
だが、それがドイツで起こったということが 私を含めて多くの国にとってショックであった。
何にショックを受けたのか?
それは、彼の国の劣化度に、だ。

私は最近、新しい洗濯機を購入した。
BOSCH製のものだ。
とても、いい。
だが、この機会がむこう25年持つとは思えない。
なぜ25年か?
それは、最近 壊れた洗濯機がなんと25年間休まずに、最期まで新品の時と同じパフォーマンンスで動いていたからだ。
それは 日立だった。

日本は、海外への家電マーケティングをほとんどやめてしまった。
理由は、円高で儲からないからだというのもあるが、部品供給だけをして、海外生産を進めてきたという側面がある。
日本の国内で流通する日本製品と 海外で購入できる日本のブランド製品との落差が激しいのはこのためだ。

かつての松下電器が作る製品は素晴らしいものばかりだった。
ソニーもそうだった。
だが、それらは海外工場を作った時点でどんどんと劣化していった。

劣化するのは当たり前だ。
従業員が違う。
文化など一朝一夕で、できるものではない。

例えば、清潔さを求めるなど、文化が違えば定規も違ってくる。
たったこれだけの違いが、大きな結果の差となる。

ドイツにはそういう文化があったはずだ。
それが、劣化している。

日本もよくよく考えてみなければならない。
他山の石として自分を鑑みてみなければならないだろう。



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