Sydney Yajima


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将棋とチェス

2011-04-19 18:51:47 | フリーメーソン
西洋と日本の違いを、否応なく 毎日の生活の中で、考えることがある。
それは、たとえば、チェスと将棋においても、随分と考え方の違いに気がつく。

将棋では、歩を捨てることを、あまりためらわないほうが 勝つチャンスが広がる。
そして、相手から取った駒は 再利用できるので、死ぬことを恐れない。

一方 チェスでは、歩を捨てることを ためらう。
歩が減ると、それだけ、後々、攻め込まれやすくもなり、また、駒の再生ができないために、一人ひとりの歩兵を大事にする。

この、考え方は、戦争でも如実に出ている。
日本のゼロ戦が強かったのは、驚くべき軽量・・・つまり、命を守ることを無視して作られたためで、敵の弾が貫通することを避けるための防御ということは、一切 考えて作られてはいなかった。
結局、戦争末期になると、600時間を越えたベテランパイロットの多くはすでに戦死しており、互角に太刀打ちできることは、出来なくなってしまっていたことも、敗戦のひとつの原因に挙げられるだろう。
一方、アメリカのパイロットたちは、命を大事にするために、重装備をさせた。
捕虜になっても 生きることを望んでいたし、日本は捕虜になる前に死ぬことを望んでいた。

だが、日本の捕虜は、一旦捕まると、案外 口が軽かったとも言われる。
つまり歩兵の再生ということが、行われ、すんなりと 相手のチームの兵力になってしまうというメンタリティーもあるのだろう。
ちょうど、竹中平蔵のように、ひょっとしたら、アメリカの兵隊ではないか?と疑いたくなるようなことを、平気で行うのである。
それも、面白い 日本人の特徴であるのかもしれない。

日本人には二種類ある。
ひとつは、支配する立場。
もうひとつは、歩兵。
支配する立場も、王様に近づくほど 優遇される。
例えば、金、銀など、そして 大きな顔をしている角と飛車は、陸軍や海軍に匹敵するのだろう。香車はミサイル。桂馬は、まあ、迎撃用ミサイルといったところか。
ともかく、歩兵は一般市民であったり、あるいは下級役人であったりするので、数は多く、いつでも 死んでくれて構わないと考えている。今回、92.5%が水死 そして60歳以上のお年寄りの被害が、全体の6割を超えていたそうだ。
これは、どうしたことだろう?
結局は、弱い体力、弱い立場の人間は、きちんとした防御もなく、死ぬことになったということでは なかったろうか?

むろん、何もかもが防げるなどとは 思ってもいない。
だが、救える命もあったのではなかっただろうか?と思うのだ。

チェスの考え方を適用すれば、やや 見えてくるものがある。
例えば、孫子の言う地の利でいえば、やや山や丘の上に老人の住める環境を整えていれば、それだけで、助かった命が かなりあったはずだし、あるいは、南三陸町のフラットな土地に、人工的に丘のある公園を、ブロックごとにつくっておけば、助かったかもしれない。
そして、それをコンダクトできたのは、頭脳・・・つまり支配層であったはずだ。
もし、その気になっていれば、小さな丘を作ることは、たいして金のかかることではなかったと思う。
すでにある土地を 有効利用し、できることはあったhずだ。
子供たちの遊び場にもなり、一挙両得であったはずで、高さは、30~40メートルほどであっても かなりの人が助かったはずなのだ。

だが、そういうことは、一切だれも手をつけてこなかった。
もちろん、今後、しなければならないはずだが・・・日本政府は、どんな青写真を出してくるのだろう。

棄民政策は 将棋のなかに、すでに現れている。
日本人のえげつない メンタリティーだ。
日本人は残酷で 野蛮な部分を 持っていると思う。
個人や弱い立場の人間の犠牲を なんとも思っていない。
そんなところがある。
だから、満州から引き上げてくるときも、多くの子供たちの命が奪われたし、今回は、子供たちと老人がたくさん亡くなられ、そして、原子力発電所の問題も、多くの一般市民が巻き添えを食っている。

政府は、安全宣言を出したくて うずうずしている。
東電にプレッシャーをかけて、最終目標を無理やり出させた格好だ。

まだまだ、そんな段階ではないはずだ。

私は、この政府の言うことに、何の信用もおけそうにない。






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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-04-21 23:32:49
昔から為政者は変われどこの国の政府の行いは変わらないですね。
以前、神風というサイトの掲示板で
“南で食事をする男”というハンドルネームをみかけ、同じサイトに興味をもっておられることに驚きました。
そう。大西中将は割腹しても、陰に隠れて特攻を指揮していたエリートは戦犯として追及されることもなくヌクヌクと余生を過したことでしょう。
今般、枝野官房長官が現地視察しました。
http://www.gekiura.com/image.html?/~press/edano.jpg
現地で頑張っている職員より重装備です。どこが安全なのでしょうか。現地の職員に恥ずかしくないのだろうか。
ところで、棄民といえばバブル期の銀行貸付も凄まじいものがあり、バブル崩壊後の経済状況下での金融機関の対応・金融庁の対応がこの国のいつものパターンです。エリートさんは借りた者にも責任があるといいますが。
ただ、証拠がなければ痴れ者の偽言とされてしまいます。裁判所も銀行の味方です。
http://homepage3.nifty.com/shiina-lawoffice/
結局、この国は変わらないのです。ただ悲観したり愚痴をこぼすのは愚か者の選択と考え、自灯明となるべく精進するのみです。ストックデール将軍のように。
いつも無記名で恐縮です。このところ取上げて頂く書込み数が多くなり気後れしてしまいました。
末筆ですが奥様のご懐妊おめでとうございます。
お子様は素敵なご両親・グランパパ・グランママの元に生まれる幸せ者ですね。
積善の家庭には幸あるもの。という希望になります。
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