Sydney Yajima


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核爆弾

2010-02-09 15:03:03 | 世界情勢
イランが核の抽出を急いでいる。
かなり濃度の高いウランの抽出に成功し、フランスが神経質になっている。
フランスは今移民問題で揺れている。北フランスにはアフガニスタン難民があふれて、入国し、フランス社会全体にとって危機だ。
移民といえば、アメリカが世界でもっとも大きな移民大国だが、そのアメリカも、いまイランに対峙すべくアフガニスタンの兵士をイラン側に移動させている。つまりいつ、この中東の火薬庫が爆発するか分からないという緊迫状況になっている。

まず、アメリカという国について、考えてみたい。
アメリカは自国には核爆弾を保有しているが、核爆弾を他の国が持つことに、神経を尖らせている。これは、矛盾した話で、例えば非保有国が、保有国に対して、核爆弾を持つなというなら、筋は通っているが、保有国が他の国に保有するなというのは、エゴイストだといわれても仕方がない。

そもそも、アメリカはエゴイストであることを恥だとは思わない。自分さえ良ければよく、そのために、他の国々にどんな悲惨な事態になってもかまわない。エゴイストの上に、やや優しさを表現して、それが博愛だと、これもエゴイスト的に、他国にアピールする。

アメリカにとっての利益は絶対に正義で、そのために 広島 長崎に核爆弾を落としたことも、一般市民をたくさん殺したことも、正義である。

ただ、その正義のために、アメリカは、深い穴に落ち込んでしまった。
第二次世界大戦に勝ち、冷戦に勝ったあと、アメリカはその勝利に酔いしれ、今も、そのまま酔いしれている。自信をもって、世界に自分たちの価値観・・・アメリカのために良い条件をすべての国が無条件で飲み込むという価値観・・・を、まったく躊躇することなく、もちろん、反省や恥だと思うことも無く、押し付けている。

アメリカは、他国に物が売れないと、保守主義だと口を極めて攻撃するが、自国のダンピング提訴という保守主義は、絶対に正しいことだと言い張る。民主主義とは、アメリカにとっての民主主義で、それは世界の人間を平等にというものではなかった。

それが、リーマンショック以降、微妙に世界が変わりだした。アメリカの言うことを、あまり聞く必要が無くなった。もっと新しく強い国、中国のほうに期待するようになり、今までの白人中心の世界・・・(ハリウッド映画や、マクドナルド文化)が変わりはじめた。

イランが核爆弾を持つと、中東での発言権が強くなり、イスラエルは、今までのような幅を利かせることはできなくなる。アメリカは選挙によって大統領が選ばれるので、ユダヤ人を無視できない。ユダヤ人たちは、フロリダ、ニューヨークという重要な選挙区に票田を持ち、強いロビイストと、さらには、ネットワーク・・・マスコミを最大限に利用して、アメリカの世論を動かす力を持っている。したがって、アメリカは、このイランを看過できない。

ところで、中国がイランとどのような関係を持ち、今度の戦争ではどんな立場をとるだろうか?ということが、懸念材料になっている。

おそらく、中国は第三者の立場に立って、ただ、ホルムズ海峡の封鎖だけを阻止して、オイル価格の暴騰を止めようとするくらいではないだろうか?

アメリカが、もし、今後イランに戦争をすることになれば、すでにイラク戦争と長期のアフガン戦争で疲弊している経済は、ボロボロになってしまう。

こんな折、ダウが10000ポイントを割り込んだ。

冷静な判断をしたいと、口をそろえてエコノミストは言う。

オーストラリアは赤字幅が、予想より下回ったので、好景気だという。
しかし、インフレが始まっており、利率を据え置いたとしてもそれは同じことであり、さらに、雇用率の悪化が懸念されているところで、今回の二番底のうわさだ。よくアナリストの予想といわれるが、予想が当たったためしは無く、それよりも下回ったとはいえ、現実を直視すれば、実際には、赤字は赤字なのである。
アナリストが、悲観的になりすぎて、大きな赤字幅を予測したからだという向きもある。ほんの10年前まで、アナリストは強気で、赤字幅は予想を上回っていることが日常だったことを考えると、ファンダメンタル面では少なくとも、市場に弱気観が漂っているということだけは、確かだといえる。

ならば、問題の二番底だが、これは、また、アメリカ発になるだろう。

すでに最悪期を脱出したから、大丈夫という専門家が多い。

ほんとうに、そうか?

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