Sydney Yajima


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シドニー フィッシュマーケット

2011-04-20 17:44:03 | Weblog
今日は 昼の時間に シドニー フィッシュマーケットへ出かけていった。
そこで、タスマニアン サーモンを一匹、 イカを3キロ、イクラのキャビアを一瓶と、タイガー 海老を 一キロ注文して、順番を待っていた。
妻に、今日はランチをご馳走するつもりだ。
私たち夫婦は、どうやら、三人目の子供を授かったようで、妻はようやく つわりの苦しさから 脱しつつあり、今は、おなかもまだそれほど 大きくも無く、食べることが楽しい時期だ。
レストランへ外食するのは、嫌だと言うので、私が料理をすることにする。

そう、私は、そのフィッシュマーケットで、今、順番待ちをしているところだ。
すると、日本人らしき老夫婦が、私の横で、それこそ ちょこんという感じで、並んでいる。
どうやら、長くこちらにいる日本人らしく、(なんとなく 分かる)私は気さくに話しかけた。
すると奥さんのほうが
「おやおや、スーツで フィッシュマーケットですか?」と笑いながら言うので、
「ええ、仕事の合間にきました。妻のためにね。」と言って片目をつぶってみせた。
「おやまあ、でも こちらのシーフードは 安全ですからいいですよね」と言われる。
「ええ、まあ」と私は、言ったが、ふと思った。

日本は素晴らしい国で、多くの海産物に恵まれているのに、なんで 外国に住む日本人同士で、こんな会話になってしまうんだろう。
とても 悲しいことではないだろうか。

「あなたは、こちらに短期で来られているんですか?」とその奥さんは私に聞いた。
「いいえ、随分 長くこちらにいますよ」と言ったとき、私の注文したものが整って、「では、さようなら」とその場を去った。

名前も知らない 日本人の老夫婦が、遠く日本を心配しているらしい様子が よく分かった。
だから? それで?などと、意地悪なことを思わないで欲しい。

シドニーに住もうが ロスに住もうが、それは、気がついたら そうであった というだけの話で、それは三陸海岸に住んでいるかどうかということとの、違いも、ごくわずかな差でしかなく、たまたまの運で 私はここに 生かされているに過ぎない。


家に帰ると、子供たちはイースターホリデーで 娘はイースターショーに行くといって張り切っており、息子は、例によってコンピューターの敵と戦争中である。
サーモンとイクラで、親子どんぶりを作り、海老にレモンをかけて、食べる。
妻が飲むことができないので、ここのところ もう、数ヶ月 私はワインを断っている。

昼下がり 少し遅くなったランチに、幸せな家族の時間が過ぎていく。

なんだろう・・・
こういう 当たり前で 穏やかな時間は、実に いつものとおり 何気なく過ぎていくのだけれど、本当は とても貴重なことではないのだろうか・・・と思うのである。

感謝の気持ちを持ちながら、それでも、いつまでもこの平和な時間が続くのかどうかを疑わずにはいられないのである。
今までは ただ 普通に過ごしていただけだったんだが・・・


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