Sydney Yajima


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エコノミストたち

2009-08-03 01:46:24 | 世界情勢
第一四半期のGDPがマイナス6.4%だったのに比べ、今回は 多くのエコノミストの予想に反し、マイナス1%だったから、アメリカの経済は底を打ったという。

株をやっていると、前半でドカンと落ちても、やや持ち直す瞬間がある。あるいは急に上げても、棒上がりになることはなく、どこかで調整が入る。これは、当たり前のことで、難しいのは売るタイミングだが、それは、大抵調整の後か、天井の前であれば、まあ、よしとしなければならない。どんなに上手の人でも、天井で売り抜けることは難しく、また、底で買うことも、それを100%予想することも、難しい。

株式とGDPは違うと言う人がいるかもしれない。だが、おおよそ経済活動には似たところがある。それは鉄を熱して冷ましてみるのと、石を熱して冷ましてみるので、下がり方のスピードが違うというくらいの差があるかもしれないが、熱伝導性は、ともかくとして、どこか、似た様相で落ちたり騰がったりするものである。

だから、今回のエコノミストの予想よりもマシだったという言葉自体が、とても眉唾で、実際には、落ちているんである。落ち方が、あほなエコノミストの予想よりは、緩やかだからと言って、即、アメリカは底を打ったと言うのはとても危険だ。

もちろん、今の時期になれば、それがなすびでもかぼちゃでも、騰がるという予想を出す人がいたなら、信じたくなる気持ちは分かる。

だが、今回の大仕掛けは、そんなに簡単に復活するほど 甘いものではない。少なくとも、オバマが任期中のあいだは、いい話は出ない。オバマは カラスをシロと言っても 楽観的だと言っているように聞こえた。
信じたい気持ちは、分かる。
だが、本当のところを言えば みんな 事態の大変さを、分かっているのに、分かりたくないのだろう。人情的には私にも 同情する。けれど そんな人たちの多くの 気持ちを汲んであげたいのは山々なんだけれど、やはり現実はもっと深刻。
とても悲観的。


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