Sydney Yajima


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戦い

2010-03-18 03:04:57 | 世界情勢
アメリカの経済が破綻してしまうと、連鎖反応で日本、中国などの輸出が減り、もっと大きく影響を受けると当初考えられていた。
ところが、中国は、まず国内の需要を増やし、次いで、大規模な金融緩和を行い、さらに、40兆円をかけて公共事業を起こした。
去年から、今年にかけて、中国の打った手である。

欧米の金融が次々と泥沼に陥っていくのを尻目に、中国は、好景気を謳歌している。

脱帽する。

とある金融関係者は言い、しかし・・・と付け加える。


まだまだ、どうなるか分からない流動的な部分が、たくさんある。と言う。

果たして、どういう意味なのか?

まず、一番の問題は、中国の需要が広がって儲けているのは、日本と中国だけで、アメリカやヨーロッパはまったくと言っていいほど、その恩恵を授かっていないという不満だ。

しかし、アヘン戦争以降、中国は欧米をまったく信用していない。
日本は、大きく清国時代に問題を起こしたが、それはそれとして、実質は、アジア人同士ではあるし、漢字を使う国民で、しかも米を食べる同じ文化を持っており、中国にしてみれば、憎しされど、可愛くもあるという、微妙な存在だけに、100%信用はしないけれど、受け入れるつもりがある。
韓国と中国は、首長国である中国に長年隷属してきた朝鮮半島という歴史があり、その点では、実に今もあまり変わらない。北朝鮮は、中国に今も属しているといっていいし、今の国の体制が、中国との友好関係を維持していなければ成り立たないことは、自明だ。韓国はアメリカの影響を強く受けているけれど、アメリカは、中国とまともにぶつかって戦争する気はまったくないので、長期的に、地勢的に考えると、いずれ中国の衣のすそにかかることになる。

中国がどんどんと、箱物を作って自国経済を 発展させているように見せているという話もあるけれど、箱物は様々な形で埋まりつつある。石炭発電で世界の空気が汚れ、環境汚染がどこまでもひどくなっていくけれども、中国は、今のところ、経済は安定して強くなっている。

ただ、ここでも、神の見えざる手が動いている。
災害が近い。
それも世界を巻き込む大きな天変地異だ。

神の見えざる手は、災害という形で落とし前をつける。
世界の人口の3割以上が、今でも、明日の食べ物に貧窮しているのだから、災害はまともにこの人たちに襲い掛かるだろう。