Mining13

このあたりには、無論カンガルーが生息している。
ここに来るまでに、何頭もの死体や骨を見た。
多くは車にはねられたもの。
写真には撮っていない。あまりにもグロテスクだろう。

カラスがついばんでいたりする。

カンガルーは夜行性なので、昼間に見ることはほとんどない。

Mining12

道なき道は　遥へと続く。
そして土の色は、さらに赤みを帯びてくる。
鉄分を含んでいるからだろう。

車の中は、がたがたと音がする。
日産のマキシマを使用したのだが、こういう道では、４WDのほうが良かったかもしれないな・・・と相棒が言う。
相棒は、オーストラリア人だ。（彼の名前と会社名などは、ここでは、秘す。
むろん、GSMのメンバーは知っている。）
マキシマは、高級車の部類に入るのかもしれないが、ここでは、単に赤い土ぼこりにまみれた　ショッキングな外見になる。

Mining11

いよいよ、鉱山に向かう。
これから道なき道を走る。
車の後ろには、赤い土煙がもうもうと上がる。

赤い大地。
どこまでも続く不毛の土地だ。

だが、この赤い大地の奥深くには、何かが眠っている。

赤い大地・・・

Mining10

どこまでも続く道路。
アップダウンもなく、カーブもない。
延々と続く。

夜ならば、対向車のヘッドライトがみえてから、すれ違うまで３０分はかかる。
時速１００キロ以上のスピードで・・・である。

Mining9

この田舎町。
タウンと呼ぶべきなのか、ただの田舎町と言うべきなのか。

わびさびの日本の美学が、どことなくこの田舎町に漂っている。

それは　ただのオーストラリアの鉱山か・・・

こういうとき、心の中のセンチメンタルな声が聞こえる。
旅の醍醐味だ。