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旧満州の個人撮影映像・上映会

2014-10-12 | 歴史
昨日書いた、承徳民藝品コレクションのトークショーの後に、
関連した企画として開催されていた満州の映像上映会が行わ
れた。(紹介記事はこちら、写真も)

それが、家庭用小型カメラで撮影した個人撮影の記録映像が
発見されたそうで、とても珍しいもの。

近所のギャラリー◯ミで2度ほど映写会を見に行った、玩具
フィルムの所有者、松本夏樹さんが発見しはった。前回の時
本上映会のことをご紹介されていたのね。


関東軍指導下の新制満洲国軍騎馬隊

満州の映像ってそんなに見たことないけど、戦中において、
国策の「満洲映画協会」が制作した映画やニュース映像をい
くつか見たくらいだと思う。



3本の映像があって、1本は事業家が満州を視察旅行したも
の。ぶれぶれだけど、臨場感がある。もう2本は、おそらく
満洲警察の監察医が撮ったものだそうで、撮り方が安定して
いて、三脚を使ったんだと思う。



医療施設や普通の人が行けない銃殺刑や自殺者の現場といっ
た仕事篇と、上流階級というか、お金持が、運転手付きの車
に乗ったり、テニスや乗馬して遊んだり、護衛がついてピク
ニックへ行った生活編の2本。

こういう人達は、戦況が悪くなると先に本土に帰ったそうで、
だからこの映像も残ったのではないかというのが、松本さん
のおみたて。



面白かったのが、彼らが撮影した機材のこと。フランスでパテ・
ベビー(Pathé Baby)という9・5ミリフィルムのカメラ&映写
機が1922年(大正11年)に発売されたんだけど、その翌年には
もう日本で輸入発売されたとか。早っ。

関東大震災1923年(大正12年)のさなかなのに。小型映画は盛
んになり、1927年には初めての全国組織、日本アマチュア・シネ
マ・リーグが設立されたとか。

愛称は「9ミリ半」と呼ばれているそうだ。松本夏樹さんに何本く
らい「9ミリ半」をお持ちか聞いてみると約400本という答えには
腰が抜けそうだったwさすが。

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