とても珍しく、かわいい中国の民芸品展が武蔵野美術大学
で開催中。11/29まで。美大の雰囲気が好き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/81/4b58e51f3db05dbd2f7cfafd5fa20a4d.jpg)
老虎帽(子供用の防寒帽)
満州国時代に、承徳にのこる遺跡の修復・保存のために建
築家伊東忠太の次男・伊東祐信(1909~1994)が、1935
(昭和10)年赴任したそうだ。
満州国占領下では承徳を始め数カ所で遺跡の修復活動を行
っていたことが意外、満州鉄道が整備されていくとその観
光を本土にPRしていたことも初めて知る。
伊東祐信が取り組んだのは清朝の離宮「避暑山荘」および、
その周囲に存在する「外八廟」というチベット仏教寺院。
赴任5年後には千恵子さんと結婚して二人で現地の民芸品を
収集していった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/46/673f0b6be611ef9a3465c819ac91e82f.jpg)
耳あて
その数1000点!しかも戦争下に数度日本に送って(もちろん
船便で)無傷で残ったのが奇跡。
満州を中心とした中国民芸品を集めることは当時ブームにも
なったそうで、多数を買い集めたコレクターもいたそうだけ
ど、ほとんどが失われているそうだ。
中国にも残っていないそうで、二人のこのコレクションがど
んだけ貴重なものなのか想像を超える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/46/e019f1143c6d471c3af2247ed60cd6fc.jpg)
布老虎、ご近所の「王さん」作
日本人のブームに便乗して、日本人受けするような民芸品を
作る中国人も多くなったそうで(さすがの商魂!)、そうい
ったものではなく、承徳にあるローカルな民藝を集め、時に
は、彼らの子どものために作ってもらった素朴で味のあるも
のばかり。
保存状態もとてもよく、戦後玉川大学の出版部に職を得て、
百科事典の編纂に関わった祐信さんの整理法や、千恵子さん
はすべてスケッチして寸法も記入していったそうなので、
学術的な視線や保存法が取り入れられたんだと推測する。
満州で幼少期を過ごした、息子の伊東祐満さんがムサビの
出身だったこと、学長と長い付き合いだったことから、大
学に寄贈され、数年間の研究が終わったので公開されたそ
うだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/7b/e9fb4647d2faedd615284885b66f68ec.jpg)
泥人形(蛇、蛸、トカゲ)
祐満さんと学長によるトークショーが開かれる。二人は特
段、承徳の民藝品に詳しいわけではないので、ご両親の思
い出やお二人の交流のお話がメインでちょっと物足りない。
それを学芸員が補ってくれたんだけど、承徳時代、母親の
千恵子さんに遊んでもらった人(当時は小学生)や東京で
交流があった人達が紹介されたり、自ら立って自己紹介さ
れたのが新鮮だった。
入場料は無料だし、20pのカタログも無料と太っ腹。武蔵
野美術大学は民藝品のコレクションが充実していると、教
わったので、また機会があったら。
で開催中。11/29まで。美大の雰囲気が好き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/81/4b58e51f3db05dbd2f7cfafd5fa20a4d.jpg)
老虎帽(子供用の防寒帽)
満州国時代に、承徳にのこる遺跡の修復・保存のために建
築家伊東忠太の次男・伊東祐信(1909~1994)が、1935
(昭和10)年赴任したそうだ。
満州国占領下では承徳を始め数カ所で遺跡の修復活動を行
っていたことが意外、満州鉄道が整備されていくとその観
光を本土にPRしていたことも初めて知る。
伊東祐信が取り組んだのは清朝の離宮「避暑山荘」および、
その周囲に存在する「外八廟」というチベット仏教寺院。
赴任5年後には千恵子さんと結婚して二人で現地の民芸品を
収集していった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/46/673f0b6be611ef9a3465c819ac91e82f.jpg)
耳あて
その数1000点!しかも戦争下に数度日本に送って(もちろん
船便で)無傷で残ったのが奇跡。
満州を中心とした中国民芸品を集めることは当時ブームにも
なったそうで、多数を買い集めたコレクターもいたそうだけ
ど、ほとんどが失われているそうだ。
中国にも残っていないそうで、二人のこのコレクションがど
んだけ貴重なものなのか想像を超える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/46/e019f1143c6d471c3af2247ed60cd6fc.jpg)
布老虎、ご近所の「王さん」作
日本人のブームに便乗して、日本人受けするような民芸品を
作る中国人も多くなったそうで(さすがの商魂!)、そうい
ったものではなく、承徳にあるローカルな民藝を集め、時に
は、彼らの子どものために作ってもらった素朴で味のあるも
のばかり。
保存状態もとてもよく、戦後玉川大学の出版部に職を得て、
百科事典の編纂に関わった祐信さんの整理法や、千恵子さん
はすべてスケッチして寸法も記入していったそうなので、
学術的な視線や保存法が取り入れられたんだと推測する。
満州で幼少期を過ごした、息子の伊東祐満さんがムサビの
出身だったこと、学長と長い付き合いだったことから、大
学に寄贈され、数年間の研究が終わったので公開されたそ
うだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/7b/e9fb4647d2faedd615284885b66f68ec.jpg)
泥人形(蛇、蛸、トカゲ)
祐満さんと学長によるトークショーが開かれる。二人は特
段、承徳の民藝品に詳しいわけではないので、ご両親の思
い出やお二人の交流のお話がメインでちょっと物足りない。
それを学芸員が補ってくれたんだけど、承徳時代、母親の
千恵子さんに遊んでもらった人(当時は小学生)や東京で
交流があった人達が紹介されたり、自ら立って自己紹介さ
れたのが新鮮だった。
入場料は無料だし、20pのカタログも無料と太っ腹。武蔵
野美術大学は民藝品のコレクションが充実していると、教
わったので、また機会があったら。
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