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古代オリエント博物館・墓職人の墓

2014-08-21 | 歴史
今年の春に、岡山市立オリエント美術館を初訪問したんだ
けど(その時のことはここに)、先輩格になる池袋の古代
オリエント博物館にも行ってないことに気づく。

考古学者・江上波夫さん(1906- 2002)が初代館長で、1978
年に池袋サンシャインシティの目玉のひとつとして、開館。
30年以上たってるけど、ボクにとって存在感がなかった。

そんなに行くエリアではないけど、劇場・水族館はたびた
び行ってるから、やはり興味がなかったということ。



夏休みだからか、親子連れ、カップルでけっこう賑わって
いる。夏の特別企画として古代エジプト展が開催中だから
オリエントといっても西端のエジプトが中心。3/31まで。



冒頭に墓の実物大が再現してあったのが印象的。センネジ
ェム(Sennedjem)という墓職人もの。ツタンカーメンやル
クソールといった、王の巨大ピラミットや墓しか知らなか
ったので、専門家とはいえ、市民というか庶民の墓もなか
なかきちっと作られてる。



現場の記事などを眺めているとこの図のBを再現したみた
いで、詳しくはわからないけど、とても保存状態のいい
墓の一つだそうで、彼の腕のよさが光る。

壁画には「死者の書」の世界観が描かれているそうで、神
々に会うセンネジェム夫妻、祝福された来世の野、彼らの
信者達などだそうだ。

死後の世界における再生は、古代エジプト人の信仰の中心
だったそうだ。初期は王様だけが生き返るとされていたの
が、時がたつにつれ、一般人も死後の再生があるとの信仰
がひろまる。



住居の実物大も再現も面白かった。主食はパン、穀類なん
だけど、ビールが広く飲まれていたのが意外。ワインは高
価だったそうで、貴族階級のみで飲まれていたとか。



古代エジプトの王や神様へのコスプレは人気企画みたいで、
みな嬉々として、衣装、カツラ、小道具などを選んでいた。

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