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ねがうこと、ゆだねること

ダライラマ講演会in長野

2010-06-20 | その他
ダライラマの講演会が長野の善光寺主催で
行われたので聞きに行く。

講演会の前には招聘記念法要が
善光寺本堂で催されたり、僧侶による
「囲む会」という教義を学ぶ会が開かれたり、
チベット密教と天台宗の別格本山である
善光寺との親密さが特色となる催しが
開かれている。

講演会場はビッグハットという
オリンピックのスケート会場に使われ
今は多目的ホールになっているところ。
6500人で満席が断っていったらしい。



冒頭に善光寺の僧侶10名くらいと聴衆が般若心経を
唱和するという「法楽」とよばれるプログラムで
始まった。

そしてダライラマが登壇。まず、般若心経の唱和を
喜び、その詳しい説明を空の観念から始める。
世俗的なレベルの真理にはあらゆるものが存在し、
その中心が自我であると。

それに対して究極のレベルの真理は空で、
無我の境地が広がると。色即是空の意味が
少しわかった気がした。これだけでも
聞きに来た甲斐があるってもんだ。



もう一つのテーマは彼の持論である
慈悲をベースとした平和、信頼、愛情、
幸せを作り上げる生き方の話をされる。

心の平安を保てれば、物事を比較的客観的に
見ることができる。怒りの気持ちで見れば、
歪んでみえるものであると。

見たいように見てしまう、見たいようにしか
見れないということの裏返しか。



日本の皆さん、とくに若い方へのささやかな
アドバイスでスピーチを締めくくった。

英語は好むと好まざるとにかかわらず、
国際語だから勉強すること。そして
世界へ行って、その経験を活かして、
手助けをして欲しいと。

それはチベットのことを暗示しているかも
しれないって思う。