以前紹介したシンポジウム「60年安保闘争の
記録と記憶」が東大の安田講堂で開かれた。
大講堂は間近で見たのも初めてなら、中に入ったのも。
大正15年(1925年)竣工。後の総長になる内田祥三、
ならびに弟子の岸田日出刀の設計。
講堂も高さもあり1200名を収容できる
堂々たるもの。地上7階建てもあるとは
思ってはいなく、昔は総長室もあったほど。
講堂の天井の照明が雰囲気を壊していた。
☆
ドキュメンタリー映画『ANPO』の宣伝も
兼ねながら、映画が問いかけている日米安保の
意味を考えようという会だった。
今日は国会へのデモの最中に亡くなった
樺美智子さん死後50年目の命日だそうで、
この日に開きたいという監督リンダさんの
希望だったらしい。
☆
パネリストは上野千鶴子さんの司会のもと
ジャーナリスト保阪正康さん、社会学者小熊英二さん
それに監督のリンダさん。
それぞれの立場から安保の話をされるのが
面白かったが、共通しているのが、第二次大戦から
沖縄基地問題、そして現在いたる流れの中で
安保を位置づけようとしている点だった。
『ANPO』もそういう文脈から作られた
映画らしいが、ダイジェストだけだったので
観てみないとわからない、という仕掛けか。
小熊英二さんが記憶よりも記録を
重視している点は学ぶことが多かった。
人は都合のいいように記憶を変えていくからと。
☆
ゲストの歌手・加藤登紀子さん(映画にも登場)が
「安保闘争は失敗とは言わないで下さい、樺美智子さんは
死んでも私たちの魂のなかにその存在や言葉が
生き続けているではないですか?」と呼びかけ
黙祷をささげられたのが印象的。
沖縄基地普天間問題という「パンドラの箱を空けた
前首相の功績」(上野千鶴子)と注目も集まった映画に
なりそう。こうして映画ってその周辺もまきこんで
いろいろ考える機会になるのはおもしろいなぁ。
今秋公開予定が夏公開に早まってみたい。
配給はUPLIN。最近は配給会社まで確認するようになる。
記録と記憶」が東大の安田講堂で開かれた。
大講堂は間近で見たのも初めてなら、中に入ったのも。
大正15年(1925年)竣工。後の総長になる内田祥三、
ならびに弟子の岸田日出刀の設計。
講堂も高さもあり1200名を収容できる
堂々たるもの。地上7階建てもあるとは
思ってはいなく、昔は総長室もあったほど。
講堂の天井の照明が雰囲気を壊していた。
☆
ドキュメンタリー映画『ANPO』の宣伝も
兼ねながら、映画が問いかけている日米安保の
意味を考えようという会だった。
今日は国会へのデモの最中に亡くなった
樺美智子さん死後50年目の命日だそうで、
この日に開きたいという監督リンダさんの
希望だったらしい。
☆
パネリストは上野千鶴子さんの司会のもと
ジャーナリスト保阪正康さん、社会学者小熊英二さん
それに監督のリンダさん。
それぞれの立場から安保の話をされるのが
面白かったが、共通しているのが、第二次大戦から
沖縄基地問題、そして現在いたる流れの中で
安保を位置づけようとしている点だった。
『ANPO』もそういう文脈から作られた
映画らしいが、ダイジェストだけだったので
観てみないとわからない、という仕掛けか。
小熊英二さんが記憶よりも記録を
重視している点は学ぶことが多かった。
人は都合のいいように記憶を変えていくからと。
☆
ゲストの歌手・加藤登紀子さん(映画にも登場)が
「安保闘争は失敗とは言わないで下さい、樺美智子さんは
死んでも私たちの魂のなかにその存在や言葉が
生き続けているではないですか?」と呼びかけ
黙祷をささげられたのが印象的。
沖縄基地普天間問題という「パンドラの箱を空けた
前首相の功績」(上野千鶴子)と注目も集まった映画に
なりそう。こうして映画ってその周辺もまきこんで
いろいろ考える機会になるのはおもしろいなぁ。
今秋公開予定が夏公開に早まってみたい。
配給はUPLIN。最近は配給会社まで確認するようになる。