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イルカ漁を批判した『ザ・コーブ』を上映すると

2010-06-23 | 映画
『ザ・コーブ』が7月3日から上映が始まっている。
このドキュメンタリーは別に見たくないから、
どうこう批評する気はない。

サンダンス映画祭で観客賞を受賞したのを皮切りに
アカデミー賞でもドキュメンタリー賞をとる。
北米での評判の高さから相変わらずそういう
層の人達がいることを認識するくらいで。

上映を始めた映画館に話をお聞きすると、
右翼の妨害にあったらしい。
長年映画興行をしていて、宣伝カーでの
妨害は初めてだったそうだ。



右翼団体は一般募集によってその日の
活動員を増員して乗り込んでくるらしい。

一日のスケジュールが決まっていて、
その映画館に来る前はGoogleへの抗議に
行った後らしく、Googleへのイチャモンの
垂れ幕が残っていたとのこと。

映画館のスタッフに「君は何人か?」
と聞くところから始まるらしい。
「『ザ・コーブ』のような毒を垂れ流して
貴様等は外国人か」というのが彼らの
キャンペーンのスローガンらしい。



右翼のプロは法律をわきまえているから
怖くないらしいが、急遽かり集められた
活動員は威勢よく暴力や器物破損をするから
要注意らしい。

警視庁公安部が対応するので、右翼以上の
人数が来たのでそんなには怖くはないんだけど、
静かな商店街が騒然となった。

1時間ほどで解散した後、警察署長が
尋ねてきて状況調査に来るなど、警視庁は
しっかりしている印象だ。



右翼も宣伝カー活動だけでなく、映画館の場合
入っているテナントからクレームをおこさせたり、
テナントが上場企業だと本社に圧力をかけて
上映中止に追い込むといった搦め手から攻めたり
組織的な動きをしているそうだ。

道行く外国人に、「貴様等外国人は自国に帰れっ」
って言ってたらしいけど、せめて英語で言わないと
通じないじゃないかなぁ。