運営委員長の岡野です。
今朝、ドイツのメルケル首相が原発推進政策を転換することを明らかにしたというニュースを見ました。
もともとドイツは前政権が「脱原発」を法制化していたのを、メルケル政権がひっくりかえしたのですが、今回の福島の原発事故によって、原発の危険さが目に見えるかたちで実感されたからでしょう。
日本の政権も、はっきりと今までの原発推進政策が誤りであったことを率直に認め、方向転換の声明を出してほしいものです。
もし、持続不可能から持続可能へと社会の方向転換を行なう大きなきっかけにできれば、今回の災害、特に原発事故も、マイナスをプラスに転じることになると思われます。
しかし、それにしても、目に見えるかたちになるまで――人によって見えるかたちになっても――方向転換をできない・しないというのは悲しい無明の姿だ、と私に見えます。
今こそ、人類規模で、無明――自分と他者や自然が分離しているという錯覚――から縁起――すべてはつながっていて究極は1つという事実――に目覚めるべき時がやってきているといってまちがいないのではないでしょうか。
みなさんのご意見をお聞かせください。
厳しい状況に心が奪われがちですね。しかし、冷静に考えてみると、今の日本は、もはや各自がばらばらに行動して結果として誰かが生き残るという状況にはないように思えます。
ばらばらで亡びるか、みんなで生き延びるか、道は2つに1つなのではないでしょうか。
>kajitamutuyo さん
日本国民には底力があることは、歴史が証明している、と私も思います。「何とかしなければ」という思いが国民的叡知の結集によって、「みんなでこうしよう」というプランにまで結晶すれば、まさに何とかなると信じて、活動を続けます。
>三谷さん
いつも読んでくださって感謝です。
今、変わりたくない人と変わらなければならないことに気づきはじめた人との間にせめぎあいが始まっていますね。
まだ、どちらに転ぶかはゆらぎの状態ですが、ゆらぎは新しい組織化が起こるチャンスですから、私たちはそのチャンスを活かす努力を続けましょう。
今、ここかしこで行政だけには任しておけないと立ち上がりつつあるように思われます。国民の叡智を結集しての行動が始まっています。日本国民は底力があります。きっとこれからもいろんなところで活躍しながら、発電についても深く論議がなされてゆくと思います。国民、みんなが真剣に一人一人取り組んでゆかねばならない時に来ていると思います。 この会のご活躍も切にお祈りいたします。
厳しいからこそ、大きな連帯が必要なのでしょうが。
“縁起”に立ち帰ることで連帯の精神は育まれると思いますが、目の前に厳しい状況に心奪われてしまうのも現実です。