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中堅をもう1枚入れる必要あり

2013-06-21 07:48:00 | イーグルス
 マンよりもソーンカバーを多用する事になりそうなCB陣、プロボウラー3人総入れ替えで新しく作り直しです。システム的にバンプを多用するのかクッションを取るのか、TEはILBなのかSSが見るのか、Sが片方上がってランも見るのか2人とも後ろに残すのか、ここら辺がはっきりしません。Billy Davisが余りインタビューに答えてくれないので分かりません。

ロスター枠5 スターターCary Williams  Bradley Fletcher
バックアップ Brandon Boykin  Curtis Marsh 
当落線上 Jordan Poyer  Brandon Hughes
カット濃厚 Treverd Lindley  
PS Eddie Whitley

 Cary Williams 2008年ドラフト7巡指名、6年目。契約残り3年
16試合出場16試合先発 67ソロ8アシスト 1サック 4INT
 TENに指名されますがファイナルカットでカットされてPS入り、12月に53人枠に昇格して1試合出場したところでIR入りとなりました。
 2009年もキャンプでカットされてPSスタート、その後11月BALに引き抜かれ4試合出場しています。2010年13試合に出場していますが6タックルですしST専用に近い起用法だったのでしょう。
 スターターになったのは2011年からで2年間全ての試合で先発しています。その間反対側のCBは何人も入れ替わっていますしチーム内の競争には勝ち続けています。
 6-1 190ポンド40ヤード4.43、聞いたことの無いWashburn大出身で7巡指名、経歴から見ても最初3年で合計26タックルと成長に時間掛かったのは仕方が無いです。
 去年のデータから見ると、取らせてタックルするタイプのようです。サードダウンでの守備率とファーストダウンを更新された数でリーグワーストに近い数字が残っています、それなのにパス一回あたりの喪失ヤードはリーグ上位、ディープへの一発は貰わないようにクッションを取る代わりに短いのはフリーパス、それでもタックルミスをしない。2番手CBらしい記録が残っています。

 Bradley Fletcher 2009年ドラフト3巡指名、5年目。契約残り2年
16試合出場4試合先発(ニッケル)23ソロ8アシスト 1サック 1INT
 6-0 1/2で200ポンド、40ヤード4.47、ベンチプレス20回はCBとしては出色の数字です。ルーキーは主にニッケルで起用され2年目の2010年スターターとして16試合出場して75タックル4INT、しかし、11年4試合先発した所で右ACL断絶でIR入りし去年はCortland Finneganと2巡ルーキーJanoris Jenkinsがスターターで3番手4番手としてニッケル・ダイムで起用されました。
 スターターは1年だけで去年はCBとしてタックル数もスターター出場数もチーム4位、ACLの影響で本調子でなかった可能性も有るでしょうけれど、4番手の選手をスターター扱いで獲得した意図がどこに有るのかを考える必要があります。
 2010年の状態に戻ればスターターで通用するとしての獲得なのでしょうけれど、去年終盤4番手扱いのBradleyに大き過ぎる期待をするのは危険だと考えます。

 Brandon Boykin 2012年ドラフト4巡指名、2年目。契約残り3年
16試合出場4試合先発(ニッケル)29ソロ2アシスト 1サック
 5-9 1/2で182ポンドとサイズが無いのをスピードで補う小型CB。ゾーンでQBが投げる時点での位置取りが悪くどう頑張っても追いつけないような未熟な部分が見られます。
 スターターとして使うにはサイズが無いですし、ニッケルだとゾーン下手(サイズから考えればバンプも上手くはないでしょう)が問題です。カレッジでは外でも内でも出来る万能CBだったのですけれどNFLレベルに適応出来るかが2年目の今年試される事になります。

 Curtis Marsh 2011年ドラフト3巡指名、3年目。契約残り2年
15試合出場 11ソロ1アシスト
 高校時代はRBとCB兼任、カレッジではRBでしたが3年生からCB専任になり6-0 1/2で197ポンド40ヤード4.42を記録しています。これまで2年はCBとしての経験不足を考えても育成の2年間でした、そろそろ試合に出て良いプレイが出来ないようならカットの危険が有ります。
 幸いCaryのキャンプ不参加中はファーストチームとして抜擢されています。Boykinをニッケルで固定したと考えれば他に居ないから当たり前と言えば当たり前なのですけれど、新コーチ陣から期待されているのは感じているでしょう。
 CBとしてのプレイは縦から横への切り替えが悪い事とランプレイで簡単にピックされてしまう(やる気がないようにすら見える)のは問題です。相手がどのタイミングで曲がるのかが読めていないので後手後手に回る場面が目立ちます。
 
 Jordan Poyer 2013年ドラフト7巡指名、ルーキー。契約残り4年
 APのオールアメリカンに選ばれたのですが7巡まで残りました。6-0 191ポンドで40ヤード4.54とサイズを考えれば致命的に遅いわけでは有りませんが速くは無いです。未成年でバーに入ってトラブルになったりした素行面の問題、ゾーン専用でマンカバーだとターン後の再加速に問題が有ると見られている点、この3点が評価を落とした理由でしょう。
 卒業に必要な単位が取れていなかった為にミニキャンプなどを欠席しています。その為にNFLレベルでどれくらいやれそうなのかの寸評が入ってきません。やっと勉強から開放されてチーム指定のホテルに入り他のルーキー達とトレーニングを始めた所です。
 7INTを去年記録していますし、外で使うよりもニッケル・ダイムバックとしてフリーの状態でボールを狙わせるような使い方が良さそうです。

 Brandon Hughes 2009年ドラフト5巡指名、5年目。契約最終年
16試合出場 9ソロ1アシスト
 Poyerと同じOregon State出身で5-10 1/2で185ポンド、40ヤード4.40を記録しています。SDに指名されますがプレシーズンゲームで膝の痛めてIR入り、2年目はファイナルカットで解雇されています。その後NYGのPSに拾われ11月に53人枠と言う形で加入しています。その後はSTやダイムバックとしてたまーに試合に出てくる控えDB(一時期FSやってました)として起用されています。
 今回初めてデータを探してスカウティングコンバインの40ヤード4.40(速報値4.38)のスピードが有るのを知りました。ルーキー時の膝の怪我でスピードが落ちたのかもしれませんが、Eagles加入後のプレイでそういう速さを感じた事が無いので驚きました。
 STとしては去年チーム3位のタックル数など仕事をしています、DBとしては出て来る度にボールが飛んでこない事を祈るようなプレイでした。

 Treverd Lindley 2010年ドラフト4巡指名、2年目。契約残り2年(多分RFA)
 去年はキャンプでカットされたまま浪人していました。とにかく縦のスピードが無くまっすぐ走るだけで抜かれてしまう見ていられないプレシーズンゲームを今でも忘れられません。
 5-11 183ポンド40ヤード4.53で走っているのですけれど、4.6とか4.7程度にしか見えません。CBとしてはスピードが無さ過ぎて正直無理でしょう。カレッジではバンプ得意で押さえ込んでからのショートエリアカバーを得意としていたようですが、ホールディングにうるさいNFL+当時のシステムがバンプをさせ無かった事で真価を発揮できずにいます。
 バンプ多用のシステムで生き返るかもしれませんが、Billy Davisがバンプさせるのかは不明です・・・

 Eddie Whitley 2012年ルーキーFA、2年目。契約最終年(ERFA)
 DALのルーキーFAでキャンプでカットされSFのPSに居ましたが解雇され12月にPSとして加入しています。6-0 191ポンドで40ヤードは4.39を記録しています。
 FSとしてプレイしていたようですが、EaglesではCBとして練習をしています。しかも、OTAの間セカンドチームに大抜擢されていると言う情報が有ります。上でも書きましたが、選手層が薄くライバル不在での抜擢ですけれど、ルーキーFAで既に3チーム目の流れ者に対する扱いとしては破格でしょう。
 
 
 スターター候補ですらろくにスターター経験が無く、バックアップに関してはまともにCBとして試合に出た事すらない選手ばかりです。この薄いデプスでどうやって試合するのか考えただけで不安になります。
 CaryとBradleyがスターターとして機能してBoykinにMarshらがニッケルで成長を見せる。ベストの形を想像すればそれなりのユニットになりますけれど、客観的に見ればリーグでも下から5番以内には入る弱いCB陣と評価されるでしょう。
 余程パスラッシュが機能するか、フロント7がランをしっかり止めてS陣がCBをフォローする形にならなければ相当な苦戦をする事になると思います。DRCとNnamdi Asomughaを出してまで再編成したCB陣が機能しなければフロントは致命的なミスをした事になります。