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7人目からが弱過ぎる

2013-06-12 19:39:00 | イーグルス
 Howard MuddのゾーンからChip Kellyのゾーンへ同じゾーンブロックでもやり方は変わりました。横に流しながら穴が開くのを待つMuddから人数のミスマッチを作る為に横に移動するゾーンへと変化する事になります。

ロスター枠8から10スターターJason Peters  Evan Mathis
Jason Kelce  Todd Herremans  Lane Johnson
バックアップ Dennis Kelly  Allen Barbre
Cのバックアップ争い Dallas Reynolds  Matt Tennant  Julian Vandervelde
若手次第 Danny Watkins
PSまたはカット Matt Kopa  Nate Menkin  Nic Purcell
Kyle Quinn  Matt Tobin  Ed Wang

 Jason Peters 2004年ルーキーFA、10年目。契約残り2年
アキレス腱断絶で全休
 バスケとしていてアキレス腱断絶の怪我を負い、歩行器が壊れてもう一回手術をする事になりました。しかし、去年の12月にはトレーニングが出来る状態でチームがプレイオフに出るなら1月からでも復帰のプランがあったようですから開幕までに完治と計算して良いでしょう。完治と言っても後遺症が出る事の多いアキレス腱ですし、オールプロに選ばれた2011年のようなプレイが出来るかはまだ分かりません。
 怪我が無ければオールプロ4回のリーグを代表する実力者です。現在練習では十分に動けているようですが、押す押されるを支える軸としてのアキレス腱がフルコンタクトの練習でどう影響するのか、トレーニングキャンプからプレシーズンゲームでの動きとパワーはチェックする必要があります。

 Evan Mathis 2005年ドラフト3巡指名、9年目。契約残り4年
16試合出場、16試合先発
 Muddシステムで開花するまでバックアップ、スターターになると怪我をする、を繰り返してきました。Eagles入団後は怪我無く来ましたが、キャンプ中に足首の手術をしています。
 フットワークが売りでゾーンブロックのLGが天職なのでしょう、横に大きく開くChipのシステムでもMuddの時と同じように良いプレイが出来るでしょう。
 バックアップ生活が長かったのですが、いつの間にかプロボウルに選ばれないのが不思議な選手。と言われるようになりました。

 Jason Kelce 2011年ドラフト5巡指名、3年目。契約残り2年
2試合出場2試合先発
 ルーキーでスターターを奪いましたが、2年目は2試合目にEd Reedの悪質なヒットを受けて右ACL・MCL断絶でIR入り、現在も完治はしていません。トレーニングキャンプでは普通に練習出来るようですが無理はして欲しくないです。
 やや小型で機動力重視のCです、ゾーンブロックで動かすには最適のフットワークを持っています。パワーで押し勝つ事は少ないのですけれど、押し負けて潰される事は少ないです。
 
 Todd Herremans 2005年ドラフト4巡指名、9年目。契約残り4年
8試合出場8試合先発
 9週目の試合中ジャンプして味方を飛び越えた後着地で足首をひねって靭帯損傷と骨折でIR入りしました。
 RTとして2年プレイしましたが、RGにコンバートされます。足首の怪我の前からフットワークの衰えが見えましたし、Gに戻すのは延命措置としても悪くないと考えます。
 カレッジではLT、その後LT,LG,RTとコンバートを繰り返しました。ややパワー不足の選手だったのですが、パワーアップに成功しています。これまでに膝や腰を手術していますし年齢的にもピークは過ぎてしまった可能性は有ります。

 Lane Johnson 2013年ドラフト1巡指名、ルーキー。未契約
 1巡4位指名のルーキーがミニキャンプ後半RTのファーストチームに入りました。このままRTのスターターとして育成されるのでしょう。シニアボウルとスカウティングコンバインで大きく評価を上げた選手なのですが、カレッジでのプレイを見ても対面を圧倒していますし大きな心配は要らないでしょう。
 ただし、TEからRTで1年、LTで1年と2年しかOLでのプレイ経験が有りません。コンバインで見せた抜群の身体能力は別としても、技術・経験と言う点で未熟なのは仕方が無いです。NFLレベルに慣れるまで時間は掛かるでしょう。
 ゾーンに対しては素晴らしいフットワークを持っていますから大きな問題は無いと考えます。RTに必要なパワーがNFLレベルで通用するのか、この点だけが問題になりそうです。

 Dennis Kelly 2012年ドラフト5巡指名、2年目。契約残り3年
13試合出場10試合先発
 ルーキーでしたがDanny WatkinsからRGのポジションを奪い、Herremans負傷の後はRTのスターターを勤めました。
 6-8の巨大なサイズなのですが、その分フットワークが良くない点とパワーがいまいちなのは課題です。OTとしてQBを守らせるのがベターでしょう。フィジカルに関しては1年目から2年目が一番伸びると言いますから、どれだけ成長しているのかが今後の起用法に関わってくるはずです。
 1巡指名のLane相手にミニキャンプ終盤までファーストチームを譲りませんでした。これはChip以下の新コーチ陣にそれなりの評価を受けていると考えて良さそうです。ただ、ゾーン向けではないでしょう、フットワーク面を見てもランブロックで足を動かすよりも、パスプロテクトで守るタイプの選手です。

 Allen Barbre 2007年ドラフト4巡指名、7年目。契約残り2年
2012年ど出場なし
 GBでドラフト指名され3年間で7試合に先発、その後SEAでの3年間はスターターで出ていません。キャリアのほとんどをバックアップ兼ST要員として過ごして来たのでしょう。2009年にスターターで7試合使われた時はRTでプレイしていました。
 今年のミニキャンプMathisが怪我で不在の際にWatkinsからLGのファーストチームを奪った事からバックアップ2番手としてロスター残留と評価しました。キャリアを考えても大きな期待をするべきではない選手なのですけれど、7番目以下のOLの層の薄さを感じます。

 Dallas Reynolds 2009年ルーキーFA、2年目。契約残り2年(RFA)
16試合出場14試合先発
 Kelceの怪我で3週目からCのスターターを勤めています。元々はAndy Reidの出身校BYUを常に1人はチームに置くと言うBYU特別枠の選手であり、Chip体制で保護が無くなればそれほどの選手ではないと考えるのが普通でしょう。
 元々カレッジではOTでプロ入り後Cの練習もしていた、程度の技術です。去年はロングスナップが最後まで安定しませんでした。Kelceが帰ってきてReidも居ない、Cが出来る選手の中では出場経験は有りますけれど、カットされるかどうかは難しい所です。

 Matt Tennant 2010年ドラフト5巡指名、4年目。契約最終年
8試合出場
 NOでドラフト指名され、2012年に解雇されNEに移籍してキャンプに参加しますがカットされPSに居ました。その後怪我人が出てアクティブになるもののまたすぐにカットされ、10月からEaglesと契約をしていました。
 8試合出場のデータが残っているのですが、Cとして起用された記憶が無いのでST専用なのかほんの僅かバックアップとして出たのかもしれません。
 3年間で36試合出場で先発なし。基本的にローテーションしないOLですからSTでの起用が多かったのでしょう。去年ReynoldsのバックアップCだったのですが、BYU枠が無くなる今年どちらが上の評価かは分かりません。そういう意味でCのバックアップ争いに名前を入れていますが、ミニキャンプなどで記事になったのは見ていません。

 Julian Vandervelde 2011年ドラフト5巡指名、2年目。契約残り2年
出場なし
 ルーキー時にファイナルカットに残れずPSとして再契約、その後53人枠に昇格して1試合出場経験が有ります。去年もカットされTBの53人枠として引き抜かれましたがすぐにPSに落とされ、その後解雇されてEaglesのPSに帰ってきています。
 普通に考えるとロスターに残る選手ではないのですけれど、ミニキャンプでCのバックアップとして練習していると言う記事を見たのでいちよう入れておきます。ただ、ロングスナップはどこに飛んでいくか分からない状態ですし戦力になるかは疑問です。

 Danny Watkins 2011年ドラフト1巡指名、3年目。契約残り2年
11試合出場6試合先発
 元1巡指名ですが解雇の危機です。去年はルーキーKellyにスターターを奪われ、その後Herremansの怪我でスターターに復帰したと思ったら半年以上チームが決まらずにFA市場で売れ残っていたJake Scottにポジションを奪われました。
 元々がカナダ出身でラグビーをしていて、消防士などを経て短大に進学した時にフットボールを始めてプレイしたそうで、短大で2年Baylorで2年しか経験を持たずに1巡で指名されました。BaylorではLTを2年勤めていましたが、シニアボウルでOGとして評価を上げてドラフト時には1巡下位から2巡上位の評価でした。
 パワー平凡、フットワーク平凡、経験不足からなのか動きに無駄が多いです。社会人を経ている為に既に28歳ですがフットボールキャリアが短い為にまだ成長の余地は有るでしょう。Chip体制で元1巡でも関係なく評価をし直すと言う事ですから、若手に勝たなければカットの可能性があります。

 Matt Kopa 2010年ルーキーFA、1年目。契約残り2年
出場なし
 SF,MIA,NEのPSとして3年間過ごしてきましたが、去年の12月にNEのPSから53人ロスターに引き抜きました。しかし、アクティブになる事無くシーズンを終えています。
 Stanford大出身ですし、Chipが知っている可能性もあります。そういう意味での抜擢が無ければロスターに残るような選手ではないでしょう。

 Nate Menkin 2012年ルーキーFA、2年目。契約残り2年(RFA)
出場なし
 HOUのキャンプに参加していましたがカットされ、その後53人枠で契約しました。12月にIR入りするまでロスターに居たのですが、1試合もアクティブになっていません。あれだけの怪我人が出ても試合に出なかったのですから、評価は高くなかったのでしょう。ディビジョンⅢからのNFL入りですし、運動能力抜群で技術面に課題が有る選手なのでしょう。PSに落とさなかったのは他チームに行く事を恐れたのかもしれません。

 Nic Purcell 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り2年(ERFA)
 ニュージーランド出身でラグビーをしていました、短大で2年フットボールをしてOregon大に転入予定でしたが、短大に入る前に社会人リーグで2試合に出た事がNCAAの規定に接触して転入が認められずプロ入りする事になりました。
 Oregon大に入る予定だったのが出来なくなったのをChipが責任を取って入団させたのか、Oregon大に入れる時点で実力を評価していたのがは分かりません。6-6で300ポンドとサイズは十分ですが、即NFLでプレイするような選手ではないでしょう。

 Kyle Quinn 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 Arizona大で2年スターターですから、2011年はNick Folesとコンビを組んでいたのでしょう。Pac12ですしChipが取ったのにはなにか理由が有る筈です。ただ、ミニキャンプなどで記事を目にしません。

 Matt Tobin 2013ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 Iowa大出身で2年間スターター、LTとLGでプレイしています。6-6 290ポンドのサイズは十分ですしPSに残れるかもしれません。

 Ed Wang 2010年ドラフト5巡指名、4年目、契約残り2年
出場なし
 2010年ルーキー時に6試合に出場しますがスターターでは有りませんでした。その後OAKを経て今年加入しました。ドラフト時は3巡程度の評価だったのですけれど、これまでその評価の働きは出来ていません。


 スターターの5人とKellyまでは良いとして、7番手以降の候補でスターター経験が有るのがReynoldsとBarbreだけの層の薄さは問題です。去年も大量放出して怪我人に泣きましたし、今年も同じ事を繰り返すのはどうなのかと思います。
 HerremansやKellyが複数ポジション出来るのですけれど、バックアップCも候補はたくさん居ますが実績が有りません。Kelceの膝が完治しない事を考えるとCの2番手を早めに固めて欲しいものです。
 
 横に広く使い、ディフェンスを混乱させるようなシステムですからフットワーク同様に頭脳面も重要になるでしょう。特に、真ん中を大きく空けてRBとQBが左右に割れるようなプレイの時にNFLレベルのLBが真ん中を割ってくるとブロックするのか、プレイブック通りに真ん中を空けて良いのかなど、個々の判断力が重要になりそうです。