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4人残したいですけれどねえ

2013-06-04 09:06:00 | イーグルス
 脳震盪でシーズン後半欠場したLeSean McCoy、OTA中にすこし足首を痛めたようですが大きな怪我ではないようです。欠場中起用されたBryce Brownはスピード抜群で高校時代全米トップクラスだった素質を見せてくれました。
 3番手をFelix JonesとChris Polkが争います。共に怪我が多いのが問題点で実績のFelixかPac12のWashington大出身でChip Kellyが良く知るPolkの戦いは予想が難しいです。FelixとPolkが怪我の多い選手ですし4人残したい所です。

ロスター枠3か4 スターターLeSean McCoy
バックアップ Bryce Brown  Felix Jones
PS Chris Polk
カット Matthew Tucker

 Chipのリードオプション、RBの個人技がかなり重要になります。裏表で相手の裏を突いた時は数的有利を作れても、NFLレベルのLBやSがそう簡単に釣られるとは限りません。ゾーンで横に流すブロックを見ながらホールを探して飛び込むプレイ、早いタイミングで飛び込むプレイの2本立てになるでしょう。ホールを探す能力、カットバックでホールに入る能力、スクリメージまで到達する速さ。この3つが重要になります。
 OLと言う意味では最近10年でも最悪の状態だったスターター3人怪我で離脱の去年よりは確実に良くなります。ゾーンブロックですが、リードオプション独特のシステムが有るので少しやり方は変わります。それでも、RBから見た時には大きくやる事が変わる事は無いはずです。

 LeSean McCoy 2009年ドラフト2巡指名、5年目。契約残り5年
10試合出場10試合先発 ラン750ヤード平均4.2ヤード2TD、40レシーブ235ヤード3TD
 17TDを記録してオールプロファーストチームに選ばれた2011シーズンから3TDに激減したのは単純にOLの能力低下が原因でしょう。真ん中がまったく押せず、左も右も押せずではゴールライン前をこじ開けるタイプではないMcCoyのTDが減るのは仕方が無いです。
 RBとQBで左右に同時に走るようなトラップを仕掛けるChipのやり方は左に行くプレイのはずが右に走っているようなMcCoyの変態カットバックが上手く行きそうな気がします。(NFLレベルだとど真ん中をLBかSが突っ込んできそうな気がするのですけれどね)ゾーンブロックが穴を開けるのを待っているうちにロスタックルで潰されるプレイが減るかどうかOLの改善次第でしょう。

 Bryce Brown 2012年ドラフト7巡指名、2年目。契約残り3年
16試合出場4試合先発 ラン564ヤード平均4.9ヤード4TD 1レシーブ11ヤード
 高校時代は全米でもトップクラスでさまざまな有名校からリクルートの話が来たのですが、Tennessee大での1年目は平凡な成績に終わり、その後転校、怪我で2年間ほとんどプレイしないままでした。ドラフト前のプロデイでは40ヤード4.38で走り、7巡でしたがドラフトに引っかかりました。
 縦への速さは4.38ほどではないですけれど十分に通用しています。縦に抜ければ2-3ヤード取れる場面でも横に逃げる癖を抜くのが必要です。スピードで振り切っていたのでしょうけれど、NFLではそう簡単に横で置いていく事はできません。
 もう一つ、ファンブル癖も問題です。ボールセキュリティーにまったく意識が行っていないように見える不用意なヒットの受け方をしています。これも後ろから追いつかれた事が無いから前しか見ていないような感じです。2年間実戦から遠ざかって実戦感覚が鈍っている事とスピードに頼り切ったプレイスタイルが原因でしょう。
 横に流れるスタイルはゾーンリードでは大きな欠点にならないと考えます、横に流れながらホールを見つけて縦に切り替えるフィールドビジョンが有るかどうかの方が問題になります。ボールセキュリティーはDuce Staleyが付きっ切りで教えていると言う記事を見ました、少しは改善されるはずです。

 Felix Jones 2008年ドラフト1巡指名、6年目。単年契約
16試合出場 ラン402ヤード平均3.6ヤード3TD 25レシーブ262ヤード2TD
 98ヤードのKRTDや73ヤードの独走TDを貰うなどEagles側から見ると記録以上に活躍されている印象が強い選手です。ただ、膝、足首、肩と怪我をして成績は低下していますし全盛期のスピードはもう無いように見えます。
 怪我でどれだけ衰えているのかが問題になります。まだ使えるのであればDALが手放すのか?と言う事です・・・FA戦線が始まっても買い手が付かなかった訳ですし元1巡という肩書きは忘れた方が良いのかもしれません。
 怪我の影響が無いのであればBryceを抜いて2番手を勝ち取る可能性も有りますし、FAで買い手がつかなかった現状を考えれば若手を使う事になるでしょう。

 Chris Polk 2012年ルーキーFA、2年目。契約残り2年(RFA)
7試合出場 記録無し
 ドラフト時には3巡指名が予想されていましたが、肩の怪我の影響かドラフトされずにルーキーFAとして契約しました。キャンプではRBではなくFBの2番手として練習する時も有りましたし、McCoy,Bryce,Dion LewisのRB3人とは少し能力的に差が有るような扱いでした。
 KRに一回出てきたような記憶も有りますが、記録は残っていません。ドラフト時の評価はパスが取れるWCO向きRBで1,2,3ダウン全てで使えると見られていました。
 怪我が多い事が問題と見られているのですが、実際に怪我で出遅れてシーズンが終わってしまった感じです。持病の肩ではなくつま先の怪我でしたが、怪我に弱いのは大問題です。それでもDionをトレードで放出していますしDionより上とChipに評価されたのは去年よりも良いポジションからスタートすると言う事です。

 Matthew Tucker 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 TCU出身で4年間51試合出場で2602ヤード33TDのランを記録しています。身長6-0 3/8で221ポンド。スカウティングコンバインでは40ヤード4.44を記録しています。
 コンバインの後プロデイでも40ヤード4.50を記録しているのですけれど、動画を見る限りそんなに足が速い選手には見えません。往年の名RB/FB、おまけにTEもやらされたKeith Byarsのような小股でちょこちょこ走るスタイルです。良く言えば方向転換が良いのですけれど、突破するイメージではないです。
 Polkが53人枠に残ればPS入りでしょうし、PolkがPSに入るようならカットされるはずです。


 相変わらずパワーランナー不在ですが、インサイドを細かくカットで抜けるMcCoyと縦へのスピードを持つBryceがインサイドでも仕事をしてくれるはずです(Bryceのインサイドはファンブルが怖いですけれど)新システムのゾーンリードは相性として悪くないでしょうし、OLが復活すれば去年よりも良い成績を残すでしょう。