Oregon流

　DALからFAになっていたRB Felix Jonesを獲得しました。ベテランミニマムの1年契約です。
　2008年の1巡指名でDALに入団後、基本的にチェンジオブペースの2番手RBとして起用されてきました。5年間で569キャリー、怪我で欠場した試合が有ったのですがあまりに少ないです。これは怪我と同時にスタミナの問題も有るのでしょう。足首、膝、肩を痛めて数回手術をしています。
　スピード型のサードダウンバックで、KRとしても64回で平均24.8ヤードを記録、レシーブも2010年は48回を記録しています。ラン成績は怪我が増えた去年平均3.6ヤードと落ち込みましたが、それまで4年間なら平均5ヤードを記録してきました。
　LeSean McCoyのバックアップとして使う分には耐久性の問題は大きくないはずです（キャンプで壊れるのは問題外として）経験不足の若手揃いになった今のバックアップRB陣ならば十分にロスター枠を争えるはずです。
　問題は怪我でスピードが落ちてきている事でしょう、それでもミニマムの1年契約で元1巡RBが手に入ったのですから、リスクは小さく、当たれば大きいギャンブルです。私はこの契約を歓迎します。


　Oregon大時代の教え子が現在5人OTAに参加しています。彼らは今回の練習がOregon大の時と同じスタイルで行われていると答えています。
　「アップテンポ」がChip Kellyのキーワードの一つなのですが、練習も休み無く次から次へと練習をする、間を取らないで次のプレイへと移るようです。ルーキーFAのWR Will Murphyは、Oregon時代となにも変わらない、違うのはプレイしている選手のスピードとサイズだけ。とコメントしています。
　怪我とかと心配するよりも、選手の能力を上げる為に努力するのがChip流のようで、その日その日で一番いい選手を試合に使うから1日でも手を抜く事が出来ない。そういう緊張感をもって練習に取り組むように仕組んでいくようです。
　同時に、選手個人個人の食事の管理も始めています。何をいつどれだけ食べたのか。を記録しているようで、今後栄養指導を受ける事になっています。これもOregon大では当たり前の事だったようですし、激しい練習と最新の栄養学で強い選手を作っていくことになります。

　
　Donovan McNabbがEaglesと1日契約後引退する事になるようです。それがいつになるのかはまだはっきりとしていません。スクランブルの脅威を持ちつつ走るだけではなくパスも投げれるモバイルQBと言う新ジャンルの先駆けとして2000年台を代表するQBでした。スーパーボウル出場1回、NFCチャンピオンシップ5回（1勝4敗でしたが）はMcNabb無しでは無し得なかったでしょう。
　怪我でスピードが落ちた事や地面に突き刺さる5ヤードのパス、スタンドに投げ込むスクリーンと問題もありました。練習サボってObama応援しに行ったりもしました。それでも、Andy ReidとMcNabbはベストなコンビで、Eaglesの歴史を作ったQBである事に代わりはありません。
　現在旅行で見る予定になっている2,3週のホームゲーム（特にReidが帰ってくる3週のKC戦）で引退式をやるのでしょう。もしかしたら、最後の雄姿を直接見ることになるかもしれません。