イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

来年の1巡指名はCBかな・・・

2010-09-10 10:12:00 | イーグルス
 QB入れ替え、怪我人続出で不安定なオフェンスに対して、プレシーズンゲームを通じてディフェンスは安定していました。ファーストチームがプレイした6Qで取られたのは21点だけです。

 ドラフト1巡Brandon Grahamがスターターを確保しています。特にGrahamは出足の鋭さ、OLを抜いた後の加速を兼ね備えています、内側をスピンで抜いていく技量はまだ見せていないのですがカバレッジサックを取れるスピードは十分に見せてくれました。
 Trent Coleの逆サイトに逸材が入る事でDL4人すべてが一流と言って良い布陣です、バックアップも去年よりデプス・能力共に良くなりました。
 LB陣もStewart Bradleyの復帰で核が出来ました、WLBを両側に配置する新布陣で2TEセットに対する脆さを消す事が出来るのかに今後注目したいと思います。去年怪我人連続した事でルーキー以外はスターター経験豊富なバックアップも居ますし、DL以上に場面場面で入れ替える事になりそうです。
 フロント7はドラフト時に書いた筋書き以上の状態で開幕に臨む事が出来そうです。

 問題なのはセカンダリー、Asante Samuelは(個人的には問題山積みですが、今すぐ表面化はしないでしょう)リーグトップクラスの評価を受け続けています。Quintin Mikellもランにパスにと縦横無尽の働きをしていますが、スピードよりも反応速度が落ちてきた印象で無反応のまま抜かれる事が増えたように見えます。30歳になりましたし、5-10のサイズでハードヒットを続けてきたダメージが出てくる頃かもしれません。
 そして、Ellis Hobbsが入るRCBが徹底的に狙われるのかある程度カバー出来るのか、ここが今年のディフェンスの成否を分ける事になると考えています。5-9のサイズは高さのミスマッチを簡単に作ってしまいますし、バンプで封じ込めるのも苦手です、リターナー兼任のスピードは有りますがディープまで付いていくよりもショートエリアで俊敏な動きをした方が良いCBでしょう。悪く言えばショートエリアでは高さで負け、ディープまで付いていくタイプでもない、と言う事になります。大型WRとのマッチアップでどれだけの抵抗が出来るのか、投げれば通るようになってしまうとディフェンスを根幹から作り直す事になってしまうでしょう。
 Nate Allenも2巡指名で大器の片鱗は見せていますが、まだまだルーキーらしいミスや技術体力不足の方が目に付きます。将来を見据えて使いながら育てて行く事になりますが、Brian Dawkinsがやっていた事をやらされるのですから楽な仕事ではありません。スピードよりも判断の早さが求められますが、経験不足をスピードで補えるのか、去年散々狙われた左右両方のWRを縦に走らせ、抜けそうなマッチアップの方にディープを投げる、これを左右どちらがより危険なのかを判断して投げる前にカバーする事が出来るかがこのチームのFSとしてやっていけるかどうかの基準になると考えます。
 ニッケルDBJoselio Hansonがプレシーズンゲームで抜かれまくりました。スターターをやる能力が有ると言われていましたが、スピードも機敏さもまったく感じないプレシーズンでの動きにはがっかりです。ニッケルであればSのフォローを受けやすいので縦への一発を貰う事は減るでしょうけれど、怪我の多いスターターのバックアップと言う意味では失格と言わざるを得ません。
 ダイムに至ってはSTエースのDimitri PattersonにルーキーTrevard Lindly,Kurt Colemanの争いです。充実のLBと手薄なDBを考えれば4WRセットでダイムディフェンスを強いる事でミスマッチを作りに来る事が懸念されます。4-1-6だけではなく3-2-6ダイムを研究しているでしょうが、3rdロング以外の場面で投入するのは難しいと思います。
 世代交代をする為に若手を獲得して育成してきたが、育成に失敗しベテランの穴を埋められないままになってしまったのはOLと一緒です。OL同様CBもFAで大金を注ぎ込んで改善をしようとしていますが、OL以上にデプスが薄く危険な状態です。

 4-3の肝であるDLの整備と言う点ではTrevor Lawsの成長とDEの大幅な入れ替えで今の所は成果を出しています。その分しわ寄せが来たDBの弱さをどこまでカバー出来るのか、Sheldonを出さずにHobbs/SheldonがRCBとニッケルに入りHansonをダイムに置けるようならここまで不安じゃなかったのでしょう。弱点を見せずに長所を意識させる駆け引きをSean McDermottが出来るのか、FA・ドラフトから自分のやりたい方向でチームを作ってきた2年目の今シーズン真価を問われる事になります。