goo blog サービス終了のお知らせ 

goto_note

西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

雪道運転

2007-11-18 | その他あれこれ
・昨日からいよいよ雪の時期となり、慌ててタイヤをスタッドレスに替えた。久しぶりに用事がない一日である。この時期、日が差し込まないと、ここ富良野は全く暗い印象になる。12月のクリスマスごろまでが少々陰鬱な印象なんだよねえ。図書館とゲオにいき、本とDVDを借りる。ここらへんは、天気が悪いと子供を遊ばせるところがないのが悩みのタネである(近くに、イオンとかあればいいんだけどねえ・・・)。

・トドマツ交雑試験地について、飯島くんとモデル解析について議論しながら進める。HomeとAwayにカテゴライズすると、非常に分かりやすくなった。イントロの英語化も順次進めているので、今度の打ち合わせまでに少し形を整えたいところである。といいつつ、講義準備を進めるのが先という話も・・・。

・夕方から本格的に雪が降り出す。道路は既にブラックアイスバーン状態で、慣れていない車があっちこっちで滑っている。明日からしばらく雪が続きそうで、このまま根雪になってしまうのかもしれないねえ。

スキャナーの達人

2007-11-15 | 研究ノート
・先日採取したトドマツの1年生枝の葉面積を測る。例によってA4用紙に両面テープをつけて、そのうえにばらばらにしたトドマツ針葉を一枚ずつ貼っていく。実に単調な作業である。シュートについているときにはそうでもないが、バラすとかなりの枚数になる。完成したものはスキャナーで読み込む。影が入らないので非常にいい感じである。

・低標高母樹で比較用に、1個体ずつサンプリングしたものもついでにやってみる。自殖、低標高×低標高、低標高×高標高、低標高のオープンで比較すると、それなりに違いそうだが、果たして・・・。アカエゾマツの写真撮影も行っていると、いつの間にか4時過ぎ。なんだか最近は針葉の画像ばかりを扱っているような気がする。

・科研奨励研究の締め切りが今年は異常に早くなり、11月末である。相変わらず、多種多様なテーマで申請することになりそうな・・・。これはこれで、なかなか頭をひねらないとうまくいかないんだよねえ。いかにアトラクティブに書くかということで、相談しながらうーむと悩むが”ひらめき”が・・・。

・ところで先日の夜、9時半ごろ38号線のマクドナルド前でヒグマがトレーラーに轢かれたというニュース。いくら富良野が田舎だといっても、轢かれた場所は市街地のど真ん中で、かなりの驚きである。小学校では、クマに気をつけるようにとの異例のプリントが配られ、冬眠までは暗い時期の出歩きは控えましょう、とのことであった。初雪は降ったんだけどねえ・・・。

天然林へのエゾマツ播種

2007-11-14 | フィールドから
・12林班の天然林へのエゾマツのタネ蒔き。麓郷の市街地から山を見ると白く曇っていたので、てっきり雪中作業かとおもいきや、調査地付近はまったく雪がない。雪に覆われていたのはもう一標高上だったようだ。ほっとしながら、まずは地がき地の播種準備。赤杭、ロガー、タネ、くわ、かなづちなど、必要なものをそれぞれに持っていざ出発。

・既に、播種場所の設定など、最初の”仕掛け”は終わっているので、本日の作業はタネまきと赤杭と温度ロガーの設置である。樹木園スタッフが協力してくれたので、作業手順が決まるとすいすいと進む。当方提案のピート盤もなかなかいい感じにふやけている。いくつか自分でもぱらぱらとタネを蒔いてみるが、均等に蒔くっていうのが、福岡時代にベテランのY氏から習ったのだけれど、案外と難しいもんだ。どんな結果となりますか・・・、来春が楽しみである。



・午後から投稿論文執筆ミニ講座のレジュメを再び作成。引用文献リストを表示できるように、地がき論文のTeXファイルから必要なところをコピーして、と・・・。おっと、何の問題もなく動いた。日本語文献の読み込み方などもやっているうちに分かってくると楽しくなり・・・。つい、修正作業にかまけてしまった。本講義の準備がまだまだなんだけど・・・。

シュートは語る

2007-11-13 | フィールドから
・エゾノウワミズザクラのジェネット構造に関する原稿の修正。細部をチェックしてほぼ完成した。何とか投稿まで持っていけそうである。ひとしきり修正が終わったところで、トドマツ標高間交雑試験地へ。昨日の雨でササがぬれており、ズボンがじっくりとぬれてしまう。先日はカマで採取しようとして手間取ったので、高枝切りに変えたところ、採取は一気に楽になった。

・プレゼン用に同じ低標高母樹(A16)で自殖、低山、高山、オープンの4つのタイプの交配タイプに分けて写真を撮る(左から、自殖、低山、高山、オープンの順)。シュート成長量はともかく、自殖では葉の量が少ないようにも見える(一枚一枚の葉も小さい?)。SLAや窒素などで、どのような値がでるのか楽しみである。それにしても、シュートをじっくりと観察するだけで、かなりの情報が得られるのには驚いた。



・講義用スライドの作成。例年だとかなり凝ってしまうのだが、レジュメを別に作るので、ことさらに情報を削ることにする。要するに、項目と写真だけみたいなものにすると非常に簡単である。問題は講義ノートをいかに充実できるかにかかっている。改めてカラマツ人工林施業の指針を読み返したりして・・・。

・4時半過ぎにTさんとともに、湿地帯ではない前山のアカエゾマツ針葉形態の写真撮影準備。今までになく、横に薄い。これまた新しいタイプ、なんだろうか・・・。

論文ノートの効用

2007-11-12 | 研究ノート
・6年生のバスケットが実質的に終わり、なんだか気が抜けた。とか何とか言っている場合ではなく、やることは山積みである。色々と危険な状態だが、なんと言っても12日締め切りの50周年原稿が一番危険だ(そりゃそうだ)。ということで、何はともあれ原稿のチェック。ヤチダモとアオダモは、とりあえずの暫定版が完成。完成というか、そもそも育種されていないんで、あんまり書くことがない。担当ページは全くこなせないが、もはや仕方なかろう。

・問題はカンバ類の方である。ほとんど手が付けられていないようでいて、それなりに既存研究がある。特に、ウダイカンバでは有用樹種ということもあり、育種的な観点からの研究も少なくはない(体系的には進められていないが・・・)。当方の作成した原稿も、新しい文献が登場するたび修正したり加えたりしているうちに、なんだかひどいことになっていた。これを修正するのに半日丸つぶれである。

・なんか、一つの文献を確認するたびに、違う文献を見つけてしまったりして、一向にはかどらない。お昼過ぎまで修正し、時間切れ気味に店じまい。個々の文献をもう少し詳しく読み込まないといけないんだけど、それは編集作業を行いながら進めるしかないか・・・。

・午後からエゾマツ林に設置予定の温度ロガーの準備、明日からのアカエゾマツ針葉形態分析用のシート作成など、森林学会への研究会申請とか、何をやっているのかよく分からない作業に追われる。講義準備をとにかく進めなくてはいかんのだが、とりあえず先に投稿論文執筆ミニ講座のテキスト準備。LaTexだと本当に仕上がりがきれいである。最後はやや強引に終わらせた感じだけど、何とか完了。これから推敲していかないと、人様にお見せできる状態ではないな。

・そういえば、以前、トドマツ交雑試験地の論文を書こうとしていたことをふと思い出した。論文ノートを探ると、2005年12月ごろの論文ノートNo26に確かに存在している。ううむ、背景も固めないままに英語でいきなり書いているよ、これ。我ながら恐ろしい・・・。しかしまあ、参考になる文章もありそうだ。ノートにしておくと、このように後から探すことができるのがいいところである。しっかし、2年間も放置されていたのか、我ながらまだまだだねえ・・・。

贈る言葉

2007-11-11 | その他あれこれ
・再び、旭川にて選手権大会。シード校が出てくることもあり、昨日の雰囲気とは一変。スピードが違う、パスが違う、シュートが違う。11時過ぎから試合開始。前回の対戦で、”こてんぱ”にやられたRチームだが、第一Qと第二Qはこちらの理想どおり、あまり点差をつけられずに追いすがる展開。強豪チームといえど、やはり初戦は会場の雰囲気に飲まれるのである。

・しかし、第三Qになり相手のベストメンバーが出そうろうと、いきなり様相が異なってくる。追い詰めているはずが、いつの間にか、こちらが慌ててしまい、ミスを連発。第四Qでも、いい攻めを見せきれないままに、51-17で押し切られてしまった。こちらの良さを消してしまうところが、”強豪チーム”なんだねえ・・・。

・試合後のミーティングを見に行くと、6年生、5年生は泣きはらした真っ赤な目をしていて、当方ももらい泣き。こういうときに、どういう言葉をかければいいのだろうか・・・。ありきたりな言葉しか見つけることができない自分に愕然とする。でも昨日の勝利がなければ、この試合そのもの、がなかったんことを考えるとトーナメントならではの凄みみたいなものを感じる。

・何はともあれ、これからは、5年生以下が主役。どんなチームに育っていくか、楽しみにすることにしよう。

逆転勝利

2007-11-10 | その他あれこれ
・6年生最後の選手権大会である。朝4時半すぎに起床。外は真っ暗、晴天だが、霜が降りるほどの寒さである。6時20分の集合時間では、外はあまりに寒いので、即、大型バスに乗り込み、総合体育館に出発。選手権大会はトーナメント方式なので負けたら終わりという異様なプレッシャーで行うことになる。

・開会式から2試合目、今回はTチームと。実力的には五分か、むしろ相手の方が上だろうか・・・。目立った選手はいないがパスは速いし、外からのシュートもよく決まるチームである。1Q、2Qはウチの動きが固くて、いいところが無い。「どうしちゃったんだー」という雰囲気の中、7点差を付けられてリードされる。

・今までのチームだと、このままズルズルといってしまうところだが、今回のチームは一味違った。3Qでだいぶ追いつき、4Qになると1点を争うじりじりとした展開。ずっとリードされていたが、最後に気合で押し込み、ついに1ゴール差で大逆転勝利。タイムアップの瞬間はもう飛び上がってしまった。お母さんたちはみんな歓喜の涙。いやあ、精神的に疲れた・・・。疲れたが、感動だった。明日は第四シードのRチーム。前回はメタメタにやられたが雪辱なるか・・・。頑張れFチーム!

雪山調査

2007-11-09 | フィールドから
・アカエゾ調査2日目。90林班の奥地林。昨晩の雪でいきなり冬景色である。見ている分にはきれいなんだけど、調査となると、ササにかぶった雪が冷たい。斜面方位によってアカエゾがあるところは決まっているようだ。風の通り方の問題なんだろうか、ふうむ興味深い。



・この地域の土壌はかなり砂質な感じ。シュートを見ると想像以上に成長がよさそうである。これらのサイトが加わることで傾向が強まるのか、意味不明さが強調されるのか、全く見えない。が、分からないから面白いんで、まあいいかっと・・・。



・下界に下りてくると、そこは季節が違っている。冬から秋に戻ったみたい。あんなに寒かったのは幻だったのか・・・。


アカエゾ追加調査

2007-11-08 | フィールドから
・おとといの打ち合わせで急浮上したアカエゾ現地の追加調査。前山の下湿地と上湿地の間で1箇所、前山の上湿地で1箇所、さらに26林班で1箇所を調査する。前山の林道沿いにはポツポツとアカエゾが分布しているが、思った以上に環境はヘテロである。岩がらがらのところもあれば、沢がかったところ、土壌が発達しているところなど・・・。中にはナキウサギが住んでいそうな穴が開いているところも・・・。ちなみに写真は前山の間(maeyama_m)の様子。



・今回の最大個体は胸高直径90cmを超えていた。圧巻である。大きな木というのは独特のたたずまいを持っている。ふと見ると、周りは倒木だらけだ。講義によさそうな、かなり大きくなった倒木更新。非施業林での更新の様子ということで、写真を撮る。



・前山の上湿地(maeyama_u)は、場所によってはかなり水が溜まっている。これは確かにストレスが多いことであろう。



・上湿地のサンプリングは1時間足らずで完了し、2時過ぎに26林班に移動。しかし、3時過ぎには既に暗くなってくる。なんとも心細くなるような薄暗さである。この時期はもはや3時までが限界であろうか・・・。それなりに広い範囲を歩きながらなんとか20個体を完遂。27林班との類似性が気になるところである・・・。

講義準備

2007-11-07 | 研究ノート
・職場復帰。明日からの調査段取りなど、あれこれと。皆さんのご協力により、明日からの調査は問題なくできそうだ。さて、いい加減に講義準備をしないとまずい。ということで、施業と更新問題に焦点を当てた講義のプレゼン準備。初めての内容だけに、一から作らないといかん。目次を考えておいたので、それを元に作成していく。

・カラマツ人工林と天然林の写真とか、いくらでもありそうな写真がなかなか見つからない。もっと撮っとかないといけないなあ。そのほか、色々と勉強しないと到底講義に間に合わん。準備の合間に、なぜか増幅が悪かったPCRを再び行う。気合(?)の問題だろうか・・・。いつも動いていない実験室は何が問題になっているのか突き止めるのに時間がかかるので効率が悪い。

・明日の調査に向けて、前山の上と下の湿地林の間にどのくらいの個体があるかをチェックする。もうすこしポツポツと分布しているかと思ったが、ないところには徹底的にないねえアカエゾは・・・。小さな沢沿いの岩がガラガラしているところに多そうだ。この分布の極端さは本当に面白い!