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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

支部会完了

2007-11-05 | フィールドから
・北海道支部大会当日。久しぶりの札幌である。実にいい天気でこのままドライブしたくなる。富良野に比べるとやはり暖かいのか,公園の木々はまだ緑の葉が残っているものが多い。記念公園では,石弘之氏による”FAOからみた世界の森林状況”というお話。アフリカやアジアの森林の現況を写真、数値とともに示していただいた。違法伐採の仕組みや現状も分かり,興味深かった。さすがジャーナリストという視点であったが,全体的に“救い”がないのが聞いていて痛かった。

・おとといの晩,”ブラッドダイヤモンド”を観たのだが,そのときに感じた”救いのなさ”を思い出したせいかもしれない。そうそう,この映画,ブラピの痛快ダイヤモンド探検みたいな話かと思ったら,実はかなりメッセージ性の強い映画でした。現地の抱える問題点とか,家族とか,人種を超えた友情とか,ダイヤモンドに直接関係しないテーマが実はしっかりと横たわっていて,見ごたえがあった。

・肝心の支部会であるが,4名ともに上出来といってよいだろう。中には予想外の質問(しかも,どうしょうもない質問)に度肝を抜かれた人もいたようだが,いい経験になったのでは。終わった後の開放感がいいんだよねえ、これが。他の発表はというと・・・,実は特筆すべきものがない。というか,時間守らない人は多いし(ちゃんと練習しろよ・・・),既存研究のレビューをしていない発表も多い。

・ちょっと面白いと思ったのが,豪雪地ではエゾシカの足の沈み具合(沈下量)が生存に効く,ということで、天然林とトドマツ人工林で沈下量を測定していた研究。測定は簡単な割に,フィットネスに直結する上に評価が定量なのがいい(欧米ではかなり盛んに研究されているらしい・・・)。