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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

ブラジル断片林プロジェクトBDFFP

2006-12-19 | 研究ノート
・上京が1日早まったために,一挙に忙しくなる.22日は講義,ゼミのダブルヘッダーだけに,同時並行的にスライドを準備していたわけだが,今年はまた綱渡り感がさらに増している.といいつつ,連絡調整にも追われつつ・・・年末まではこんな感じで渡っていくしかない.

・生態学会誌の最新号にブラジル断片林プロジェクト(BDFFP)の紹介が掲載されていた.このサイトを利用して,断片化が繁殖様式に及ぼす影響を調べた論文を当方もいくつか知っている(ああ,またここか,という感じである).ここでは,1, 10, 100ha, 1000haといったサイズの異なるサイズの孤立した断片林を”設定”し,3年に1度のメンテナンスをして常に”断片化”状態を保っているそうだ.

・この断片林プロジェクトは設定から27年しか経過していないのだが,研究サイトを利用した論文は450編を超え,修士,博士論文も100編に届く勢いとなっているという.いかに,サイトが魅力的かがよく分かるデータである.プロジェクト自体は,いわゆる大規模操作実験の一例だが,大学演習林ではこうした”仕掛け”が決してできないわけではない(ちょっと規模がでかいけど・・・).

・実際に見てみたいもの.そういえば,ブラジルは実は一度行きたいと思っている国だ,ボサノバの国だし,名著”オーパ”の影響もあるわけで・・・.治安が少々不安なんだよねえ.