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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

大雪の予感

2006-12-04 | その他あれこれ
・12月の講義がいよいよ迫ってきたので,その準備.スライドとレジュメを作成していく.作成しはじめると,足りないところが見えてきて,既に9ページに到達している.明日から参考文献や参考図書の中で必要なところをコピーしたり,スキャナーで取り込んだりしないといかん.しかし,こうして話をしようとすると,何が分かっていないかがよく分かってくる.何よりも自分にとって有益かもしれない.

・講義準備の合間に,Tくんと再び,アカエゾマツ解析結果に関するやり取り(というか,さらに詳しい解説を送ってもらい,こちらの理解を助けてもらう).アカエゾマツの場合,標高,森林タイプ(高山帯,火山礫帯,湿地帯など),地理的な位置などでみる切り口があるわけだが,Tくんが言うように,それぞれが独立ではないので解釈は若干難しい.

・単純に,標高と遺伝的多様性のパラメータの関係を見てみると,標高が高いほどArは高いが,Fisは低く,Heは標高に関係しないという結果となった.集団を3つ増やしたおかげで,Arと標高の関係は順位相関でも有意になった.・アカエゾマツについては,集団の履歴だけでなく,個体群の隔離性,更新の不連続性などが様々に影響を与えているのであろうが,現在の問題は,これらの多様性パラメータとボトルネックの結果,さらに先日送ってもらった遺伝的バリアーの結果からどんなストーリーが生み出せるかということだろう.




・JR富良野駅に12月東京出張のチケットを取りに行く.富良野では,JRがカードが使える唯一の旅行会社(?)なのである.夜なのにやけに空が明るい.こういうときは大雪になることがしばしばあるのだが,どうであろうか・・・.明日の朝が楽しみ(?)だ.