死んだら談志2024

水仙花死んだら談志完成す
回文俳句&吾郎関連の諸事雑事
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回文は行く その八十九

2006年03月03日 04時36分57秒 | Weblog

田舎寿司包み滲みつつ静かな胃

クラシックギターは、それはそれでよくできた共鳴胴を持っている。
現在ではそれを利用したスピーカーが売られていることを思えば
あながち無謀な工作ではなかったのかもしれない。
部屋の隅に吊るされたそれは、楽器としての威厳を保ちつつ
スピーカーとしての役目を果たしていた。
サウンドホールに埋め込まれた12cmの黒い円形のコーン紙は、
低音が鳴る度に大きく息をするように震えた。
少し喘いでいるかのように、全身から微妙な震えと軋みが伝わる。
まだジャズなどには遠い時期、
ハードロックのドラムは身体に堪えたようだ。
その後、3回目の引っ越しの際
角のゴミ捨て場にそっと置いて手を合わせた。



時々ドキと
コメント (2)
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