回文は行く その六千五百七十七

注連縄か気付く菊月皮鞣し

回文は行く その六千五百七十六

キス済まし須佐之男が刺す縞芒

回文は行く その六千五百七十五

パンではさむ再会寒さは伝播

回文は行く その六千五百七十四

箱代も聞かずまず柿捥いだ子は

回文は行く その六千五百七十三

誤嚥事故サンマ不満さ故人エゴ

回文は行く その六千五百七十二

秋の波飛地待ち人みなノキア

回文は行く その六千五百七十一

つまんでと軽受くうるか都電待つ

回文は行く その六千五百七十

不可思議と身の濃き木の実磨ぎし寡婦

回文は行く その六千五百六十九

中締めし気づく肉付きシメジかな

回文は行く その六千五百六十八

神が揉め冷まじ魔刺すメモ紙か

回文は行く その六千五百六十七

ずらし待つ初茸立つは妻知らず

回文は行く その六千五百六十六

食べたいか抱き上げ秋だ貝食べた

回文は行く その六千五百六十五

内閣府渋取り飛ぶし拭く腕

回文は行く その六千五百六十四

狭すぎと夜なべ述べなよ伽済ませ

回文は行く その六千五百六十三

螻蛄鳴くや支える餌さ焼くなら毛