回文は行く その六千六百三十八

滓売りし煮炊きや北にシリウスか

回文は行く その六千六百三十七

凍て夜にと二号老後に戸に予定

回文は行く その六千六百三十六

注連綯うと鬼神断食問うな飯

回文は行く その六千六百三十五

闇汁でいたぶる舞台出る滋味や

回文は行く その六千六百三十四

河豚とキスいいわ可愛い好きと愚夫

回文は行く その六千六百三十三

素で生きて鼻水皆は敵意です

回文は行く その六千六百三十二

丸描くと冷気引き入れ説くカルマ

回文は行く その六千六百三十一

極楽と黴餅も美化説く落語

回文は行く その六千六百三十

忍耐だ雑炊吸うぞ大胆に

回文は行く その六千六百二十九

ツボ外すノリ沿う雪車の鈴は没

回文は行く その六千六百二十八

快晴だ歌うよ歌う大聖歌

回文は行く その六千六百二十七

寄り添いし悪馬麗しい雪車よ

回文は行く その六千六百二十六

板堅き風垣ガザか来た花袋

回文は行く その六千六百二十五

輪切り竹輪か森も乾く散り際

回文は行く その六千六百二十四

幕に土佐出たな彼方で里に熊