回文は行く その二千六百八十五

刈取りの姿勢愛せし海苔採りか

回文は行く その二千六百八十四

スキル増し春が善がるは締まるキス

回文は行く その二千六百八十三

下萌えかモネが眼鏡も代え持たし

回文は行く その二千六百八十二

飯場の日カメラ暗めか火の番は

回文は行く その二千六百八十一

8×10背に剪定場と言え

回文は行く その二千六百八十

海市にて衣冠本懐手に詩歌

回文は行く その二千六百七十九

枸杞飯に入れんマンレイ煮染め濃く

回文は行く その二千六百七十八

桜触れんが地一眼レフ楽さ

回文は行く その二千六百七十七

目に飽きし菜花華々しきアニメ

回文は行く その二千六百七十六

添い乗るは何時もでもつい春の磯

回文は行く その二千六百七十五

彼の何か乗るは小春の蟹なのか

回文は行く その二千六百七十四

キスは美しく土筆苦痛は好き

回文は行く その二千六百七十三

多摩川市西区土筆に皺がまた　

回文は行く その二千六百七十二

薫製は記憶濃く置き敗戦句

回文は行く その二千六百七十一

土筆咲く仕草鬱ぐし臭し靴