回文は行く その四千七百四

裏垢は妻さえ些末墓洗う

回文は行く その四千七百三

美味い柿探す縁さ機会舞う

回文は行く その四千七百二

酔うと句は軽く作るか白桃よ

回文は行く その四千七百一

手に枸杞子家系食い気か四国にて

回文は行く その四千七百

田の色の華美な鄙びか呪いの田

回文は行く その四千六百九十九

涙添う滲み紅葉にウソだ皆

回文は行く その四千六百九十八

茸狩か地価褪せ赤字借りが桁

回文は行く その四千六百九十七

滋味盛りてゆるり借りる湯照り紅葉

回文は行く その四千六百九十六

御酒注ぐやとくとくとくと夜具月見

回文は行く その四千六百九十五

水霜や気も落ち重き矢も沈み

回文は行く その四千六百九十四

川霧さ官吏不倫か去り際か

回文は行く その四千六百九十三

不可思議とイマン新米研ぎし寡婦

回文は行く その四千六百九十二

来来軒穂先秋さ本家イライラ

回文は行く その四千六百九十一

大秋刀魚拝む南無顔満載だ

回文は行く その四千六百九十

檸檬田はニヒルある日に破談洩れ