回文は行く その二千五百六十三

歯に痛み寝付きも狐みたいには

回文は行く その二千五百六十二

金隠し戸締まりマジと敷く寒気

回文は行く その二千五百六十一

師走だし預金本気よ仕出すわし

回文は行く その二千五百六十

ヒートテック派の孤児木の葉喰ってとーひ

回文は行く その二千五百五十九

馬鹿な奴煮込みナメコに艶半ば

回文は行く その二千五百五十八

三度浮名より不利夜泣きうどんさ

回文は行く その二千五百五十七

寒天晒す依頼すら三店か

回文は行く その二千五百五十六

手鏡の今こそ氷下魚のみが糧

回文は行く その二千五百五十五

鹿追うか二の酉殿に買う御菓子

回文は行く その二千五百五十四

贄の熊描いた見たいか幕の絵に

回文は行く その二千五百五十三

蕪蒸しかつ鍋懐かしむラブか

回文は行く その二千五百五十二

とうとうと寒暮リボンかとうとうと

回文は行く その二千五百五十一

隣り棟シロクマ黒し眠りなと

回文は行く その二千五百五十

品数も減りし謗りへ鵙哀し

回文は行く その二千五百四十九

すべなき世陛下句会へ善き鍋す