回文は行く その二千四百九

怪談霍乱円楽寛大か

回文は行く その二千四百八

歯に欠陥麻薬止まん脚気には

回文は行く その二千四百七

寿司二皿テッチリ散ってラサに死す

回文は行く その二千四百六

ダリの夏座敷飽きし雑なノリだ

回文は行く その二千四百五

鹿の子と並ぶつぶらな床の菓子

回文は行く その二千四百四

反戦デモ素足明日も電線は

回文は行く その二千四百三

留守に痴漢はダメだハンカチに刷る

回文は行く その二千四百二

死ぬならば夏至かと傾げ薔薇名主

回文は行く その二千四百一

カンパチの刺身寂しさ後パンか

回文は行く その二千四百

よいアルね毛虫足向け寝る愛よ

回文は行く その二千三百九十九

辛気くさい黴日々改作禁止

回文は行く その二千三百九十八

株で損は苦難泣く半袖部下

回文は行く その二千三百九十七

守宮抱く飲んだ件の段もや

回文は行く その二千三百九十六

黴の糸理科室然りと樋の美化

回文は行く その二千三百九十五

斯くなる世家計サイケさ夜泣く蚊