移管まで待てと一手間で満開
「パンズ・ラビリンス」を観た。
「すごいよ、グロで」という評が耳に入っていたものの、予告編だとファンタジーだしなぁ‥
と高田馬場の早稲田松竹へ。
これがまた、えらいフィルムだった。
スペイン内戦に寓話というか童話を絡ませた、いわばグロでファンタジーで、見事に美しい作品。
いいものもわるいものも、リアルもファンタジーも
見方ひとつで、立ち位置ひとつで全然反対にもなるし、結局は同じものにもなる。
合わせ鏡の魔法のような2時間。
しかし、それにしてもだ、イヤな感じはしなかったが
すごく「血」の多い映画ではある。
やっぱサングレなのかね、最後は。
あ、完全に余談ですが
「どこでもドア」と「手の目」
藤子不二雄と水木しげるを読んだことがあるのか?監督は。
しけもくも消し
手のみ神の手
枸杞の丘恥じる主は顔の濃く
地元のシネコンに行った。
いやその辺り、なさけないくらいにイナカでね、雰囲気が。
見事に絵に描いたような地方都市の風情。
下世話というかなんというか、集まってくる連中もまったくもう困ったくんたちばかり。
しかなたないかなぁ、やっぱり。
環境は人を作るのね‥‥なんて。
で、映画は「大いなる陰謀(LIONS FOR LAMBS)」。
レッドフォードが監督・主演、トム・クルーズにメリル・ストリープ。
役者はそろって、話の内容も深い問題提議があって、名作になる可能性はあったのだが
いかんせん演出が駄目。
3つの違う場面が、時間軸で結ばれているのに、その緊張感がない。
理念はわかるが、台詞が多すぎて説明し過ぎ。
観客を引っ張っていくための、フックやダイナミズムが不足。
でもって90分でまとめてしまった。
「結論はそれぞれが考えることである」という骨法はわからなくもないが、
主演とヘリの戦闘シーンで予算を使ってしまったのか、
なんとも中途半端なエンディング感は否めない。
ラスト、ふたりの男が立ち上がって(身をさらして)集中射撃を受けるとこなんざ、
「明日に向かって撃て」を思い出してしまった(あれも、しょうがないが、結局は無為な行為だったなぁ)。
ま、これでしばらくはアメリカものは見るのやーめた。
ザッツ・エンタティメント系は除いて。
酸素破損さ
飼育を食いし
鳴門出て分越す昆布手で採るな
四月も半分を過ぎた。
しかし前半は忙しかった。イベント多かったしな。
さて後半戦。
またいろいろありそうで。
とりあえずちゃんとギターを弾いて歌う訓練をせねば。
要臨戦態勢。