回文は行く その二百八

いつ逢うも百合子残り湯もう暑い

暑い。
暑いと頭がパーになる。
パーになるとこうなる。
だからどうしたのだよ。

困惑ワンコ
電話撓んで

回文は行く その二百七

問題は瀧浴び飽きた俳壇も

二日連続して赤羽へ行く。
駅前にたむろすオッサンたちが素敵だ。
実は以前少しばかり探検をしたのだが、
目的地の近隣に仕事関係の事務所があり、
さっきお茶を出してくれたOLに
そこにいるのを見つかるのも
カッコ悪そうなので
未だ踏み込んではいない。
小心者である。

右翼薬用
三振審査

回文は行く その二百六

ループタイ解いて地底といたプール

村上春樹を読んでいる。
だからどうしたというわけではないが、
実際のところ、初めて読んだ。
これは短編集だが、よく出来ている。
スキな人が大勢いるのもわかる気がする。
20年前に出会っていたらまた違う感想だったな。
そうそう、あの夏はそうだった‥‥と、
片岡義男の主人公や、庄司　薫の僕より近しい気分。
クリーデンスにグランドファンクか‥‥。

兼題ダンケ
ダンケ危険だ

回文は行く その二百五

貞節な旦那次男だ夏急いて

鮫の祟りか腰痛再発。
中腰で心臓マッサージと解体作業をやってたため‥‥と思いたい。
で、夕方の病院は会社帰りのサラリーマンが多い。
午前中のじいさんばあさんの列とは、その様相が一変する。
いかに自分がルーティ－ンに毒されているか、
知らない世界の多いことか、
諸々痛感。
時々、アングルは変えてみるものだ。

旦那痔なんだ
旦那美男だ

回文は行く その二百四

断トツなダンス霞んだ夏跳んだ

人生に於ける初体験。
もちろん数限りなくあるわけだが、
鮫の心臓の血抜きは初。
強靭な筋肉はその強烈な生命力の証。
経験主義ではないが
手に触れて分かることは多い。
この感触、暫く忘れられない。
触感は食感に通ず。
美味しく、その生命いただきました。


血の色命
噛んで遺伝か

回文は行く その二百三

支那怒り野にも芋煮の理解なし

医は仁術なり‥‥だったっけ。
それを痛感した一日。
初めて東洋医学の治療（というか問診）に立ち会った。
対処療法ではない、根源治療ということか。
30分以上話をする。
心を解きほぐす。
病は気から。
ふむふむ‥‥と結構納得。

仁義を吟じ
百合子残り湯

回文は行く その二百二

嬲り児に後の命の濁り鮒

まだまだいい曲、いい歌はあるものだ。
誰だ？もうメロディは出尽くした‥‥なんて言ったの。
確かにつぎはぎだらけのメロディに、複雑に並び替えたリズム、
転調を繰り返して痩せた曲を繕うアレンジ‥‥。
そんな掃き溜めに一羽の鶴が。
いや、歌詞に準ずるなら鷹か。
「テルーの唄」は久々に泣けた。
今もココロが喜んでる。

友の名のもと
ママの意のまま

回文は行く その二百一

しめ込みの季節夏咳呑みこめし

あまりの投げ込みチラシの量の多さに辟易して、
新聞をとらなくなってから、もう３年近く経つ。
情報なら、ネットの即時性や連続性に軍配を上げるし。
記事はまぁ読むまでもない‥‥というか、
稚拙なテキストのこれまた多さに頭がクラクラする。
ラテ欄あたりの記事、
読んでも、どんなドラマかわからんから始末が悪い。
思わず見てしまうではないか！
‥‥‥ってこれ、思うツボだったりして。


新聞文士
記事乞う乞食

回文は行く その二百

神の巣は隠し石工か蓮の実か

5年ぶりに再結成したSHAMEを観た。
それもオリジナル・メンバーでのリスタート。
こうあって欲しいロックがそこにあった。
かってのナンバーも最新作も同等に愛情を持って爆裂したステージ。
昨今の凡百のギターバンドもどきが到底及ばない世界。
終演後のシングル・モルトの美味しかったこと。
やっぱライヴっていいわ。

にしても、日々のテキスト食い物ネタ多すぎ

勝手に鉄火
喫茶に殺気

回文は行く その百九十九

手に痛し通な梁打つ死体にて

美味しいお酒とお魚で
相変わらず大満足。
新橋はやはりタフでスゴイ！
にしてもゴールデンタイムに
従業員より客の少ない大阪風お好み焼き屋
なんとかするなら今のうちだ。
対面から見ても、ちょっと気の毒だった。

歓迎原価
三大段差

回文は行く その百九十八

神の嘘田端じたばた添う蚤か

ホッピーの季節到来！
30度近くなると、これはもうホッピーであります。
ビールだとどっしりしすぎるし、ビール（みたいなもの）は軽過ぎる。
サワーは全体に甘過ぎるし、冷酒の気分でもない。
やはり、どうにもこうにもホッピー。
中おかわりし放題！‥‥なんて馬鹿な家。

家庭買い手か
時計サイケと

回文は行く その百九十七

しげしげと筋肉人気遂げし夏至

どんなにスキなものでも
ちょっとした加減で、最低最悪のブツと化してしまう。
やっぱ、ラーメンは温度と麺の茹で加減でしょ。
今後、気をつけるように、渋谷の○○！！


向い合い噛む
議会合鍵

回文は行く その百九十六

気はよい娘夏日歪な恋よ破棄

自宅の畑、庭で穫れた野菜＆果物。
これに勝る御馳走はない。
本日の満足満腹はおいも。
じゃが芋が美味しい季節じゃが。
茹でたてのアツアツを塩で喰う。
もちろんビールが相方。
これはもう、おいしさの宝石箱やぁ～～～！。

白鷺晒し
鵜飼い愛買う

回文は行く その百九十五

粥つくる朝傘歩く梅雨か

大雨の予報が当たらず曇天に。
空は被写体としては中々味わい深い。
微妙なグラディションや、キリっと澄み切った時のエッジの立ち具合。
春夏秋冬。雷雨に雪に夕焼け朝焼け‥‥
多分定点観測的に撮り続けてる人はいるんだろうな。
それだけでもスッゲーblogになると思うのだが。

適当と来て
責任に着せ

回文は行く その百九十四

遠く長い匙紫陽花が泣く音

牛丼屋にて、中国人、アフリカ人の二人連れ。
「これはチキンは使ってないよな」「旨いのか？」などいろいろ検討した結果
中国人が「牛丼定食ふたつください」
なかなかに良い選択だったと思う。
今時、豆腐と牛肉をスキ焼き風に煮たものを白飯にかけ（牛丼）、
味噌汁、生卵、お新香が付いて350円ですぜ、旦那！！
あ、横で喰ってたあたしは、「ツユだく牛丼並」でした（250円）。

身の長け頼み
腰からかしこ