死んだら談志2024

水仙花死んだら談志完成す
回文俳句&吾郎関連の諸事雑事
copyright 2024 by goro iguchi

回文解体新書 その四十三

2005年12月04日 11時30分20秒 | Weblog

刺身さつまいも思い待つ淋しさ
恋だめし雑炊吸うぞ締め太鼓
荷風頓死して待てし新豆腐か
道産子抱き風呂吹き大根サド


掲句のほかにも在庫品の中には食べ物句が多い。数えたわけではないが全体量の20%くらいはあるかな。その名前を出すだけでイメージは広がり定着する。ま、季語ってそういうもんらしいですが、食べ物にはずいぶん助けられてます。
「さつまいも」句は、最初人前で朗読していていただいた幸せな経歴を持っている。声に出すと意外とわからんものなのね。しばらく正体がバレなかったし。俳句としてはどうかと思うが(それがほとんどだってば)、キレはいいのかな。
「雑炊」句は近隣の句会に出したブツ。楽器がらみで太鼓をテーマに作り始めたら雑炊に行き着いてしまった。意味は後からついてきた、詳しくは小麦句会を参照。作ってる最中、電車一駅乗り過ごしてしまったが、元気さが好き。
「新豆腐」句は初出蔵出し。中七はもう少し変化するかもしれないな。これも普通こういう展開にはならない。なんせ制作過程に於いて、荷風先生は最後に登場されたんだから。
「風呂吹き大根」句はおもしろかった。だってこれだけ長い単語なのに、返してみると「フロフキダイコン→ンコイダキフロフ」となってる。これって地和というか二向聴というか、「◯△ンコイダキフロフキダイコン△◯」ってことになる。あとは◯△に何をもってくるか。「ミジンコ」でもいいし‥‥と思いつつ電車が駅に着いたので、ここで止めた。もっとあるはずなので、いろいろ当てはめてみそ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする