「クレヨン」コンサートライブでのこと。
いつだったっけ。
2,3年前の、ある月の定例コンサートライブ。
120分、の僕のコンサートライブ。
コンサートを初めて、終えるまで、お客さんが、一人もいない。
お客が誰もういないお店で、ギター弾き語り続けた。
コンサートを終えて、
後片付けをしていた時、僕は、浮かない顔をして、ため息ばかりついていた。
店で、ウエイトレスをしていた、20才ぐらいの女の子が、
しょげている僕に、こう、言った。
「一平さん、私、一平さんの歌が、大好きです。
いつも、心にしみてきます。一平さんの歌は・・」
お店には、
配膳係の、ウエイトレスとウエイターが2人、働いています。
2人とも、精神障害者、です。
障害者が自立することを支援する、お店なのでです。
厨房には、2人から3人の調理人がいらっしゃいます。
この方々は、中年、壮年の、女性で、障害者ではありません。
そのおひとりが、店長さんです。
僕のコンサートに、お客さんが、一人もいない、と僕は思っていたのです。
が、
このウエウトレスの女の子の「言葉」に、
はっと、気づきました。
お店で働いている方々、が僕のギター弾き語りを聴いていてくださったんだ♪
「一平さんの歌が好きです」
そのウエイトレスは、それまで、2年ほど、働いている子でした。
だから、僕の弾き語り24回のうち、半分ぐらいは聴いていたんです!
店を出たとき、夕日に雲が染まって、赤かった。
今でも、あの夕日に染まった雲、を忘れません。
♪