141回、芥川賞受賞作品 「終の住処」 という作品を読みました。
もう、5,6年ぐらい前に、読みたいと思って、買って、書棚に眠っていた作品。
≪終の住処≫、っていう、題、タイトルが、心に引っ掛かっていた。
どんな、世界が描かれているんだろう・・・。
最後の最後に、ここで死んでもいい、ここで死にたい、っていう場所。
ここが、俺の、帰ってこれる場所、だ。
そこが 終の住処。
と僕は、思っていた。
この作者、磯崎憲一郎さんが、書いた、≪終の住処≫って、いう場所は、
どんな、場所なんだろう?
読んだ、
なんだこりゃ。
2人とも、20代で恋に破れ、つかれた同志。
たまたま、あきらめの境地で、とりあえず、結婚した。
「彼も、妻も、結婚したときには、30才をを過ぎていた」
で始まる、小説。
結論を云うと、
彼は、不倫をしまくって、20年後に、妻にたどり着いた
ていう話。彼の、終の住処、に。
自分勝手な、得手勝手な・・・。
なんで、これが、芥川賞、なんだ!
と、僕は、読後、思った。
芥川賞作品を、読みたいと思った作品は、読んだ。
でも、
初めてだ。
なんじゃこりゃ!と感じたのは。
でも、僕は、素人作家志望の輩だ。
僕に、力がないかも。僕のアンテナが、鈍感かも・・・。
この作品が、
なんで、芥側賞受賞作品なんだろう?
という僕の感覚は、おかしんだろうか。
審査員が、選んだのだ。
歴代の芥川作家の審査員が選んだのだ。
雲の上の、プロが、選んだ。
でも、なぜ?っていう驚きの疑問が、僕の心に残った。
が、しかし、僕が気づいていない、小説の「何か」があるに違いない。
よし、
もう一度、読んでみよう。
「終の住処」
―磯崎憲一郎作。
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