正岡子規は、病床に伏している。
時折、縁側に出て、座し、庭を眺めては、
俳句を作る生活。
母が子規に聞く。
「そんなところで、何を眺めてるんですか」
「母上、この庭は、スモール・パラダイスじゃ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「森羅万象が、この庭にある。
この庭が、世界じゃ、宇宙じゃ。
こうして、森羅万象を眺めることができて
本当にありがたいのじゃ」
子規の目から一筋の涙が流れる。
親友の秋山真之、しんちゃんは、
海軍少尉になり、英国ロンドンに派遣されている。
「わしは、この庭におっても、目をつぶれば、
真ちゃんがいるロンドンにもおれる」
-「坂の上の雲」の1シーン。
100年余り前のシーン。
どこにいても、自分がいるところで、
自分ができる限りの力で、
自分の志を実現しようと、実践奮闘する子規の姿に、
僕は目頭が熱くなりました。
さて、今年も今日が最後。
1年は、8760時間、です。
今年は、8754時間が過ぎました。あと6時間。
一平のペン、8754時間は
どうだったろうか・・・・。
小説は、一作書いた。一作しか書けなかった。
「山羊とギター」
あるコンクールに応募。落選!
読んだ本は、数冊。
蜂飼耳さんの作品、
北方謙三さんの短編集、
太宰治の短編、
角田光代さんの芥川賞作「対岸の彼女」、
中川由布子さんの「つなぐ手」
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」途中まで、
でした。
これで、作家志望かよー・・・・・。
と、つぶやき一平であります。
一平のギター、この1年は・・♪
正月、
ラジオ出演と
Nami さんがこのブログで
師匠慎太郎のコンサートを教えてくださり、
駆けつけ、師匠の路上ライブをした場所で
師匠の歌をギター弾き語りをした。
で
師走、
クリスマスに、
横浜駅西口広場で、路上ライブ。
お巡りさんから退去命令を受け、
やむなく、中止。
振り返ってみると、
月平均、4-5回、どこかで歌っていた。
と、いうことは、50-60回、弾き語りした
ことになる。
我ながら、驚き♪デス・・。
1回1回、真剣でした。
よりよいライブにしよう、と思いました。
ドキドキしました。
でも、楽しかった。
こんどこそは・・・・・と、毎回、思いました。
1回1回が積み重なって、50・・・回。
子規みたいに、がんばりたい・・。
と思う、大晦日です。
TV で、僕の大好きな格闘技が
始まる。Dynamite。魔娑斗。石井・・・。
あああ、始まっちゃった!
では、これで。
今年も、御清読、本当にありがとうございました。