こうちゃん通信

鹿児島の不動産・日々の出来事やつぶやきをつれつ゛れに~

鉛筆

2010年03月26日 08時04分56秒 | 雑感
鉛筆が無くならなかった事情

いまから、45年ほど前、日本の鉛筆メーカーは、危急存亡の危機に見舞われてい

た。原因は、ボールペンの登場。この、安くて長持ちする筆記用具は、

いずれ鉛筆を駆逐するのではないか、と誰もが予想していた。

メーカーの中には、鉛筆を見捨てて、いち早くボールペンやほかの文房具に転進す

るところもあったが、この鉛筆の危機を救ったのが、あの社会党委員長・

浅沼稲次郎刺殺事件だった。

浅沼委員長は、講演中、右翼少年の山口ニ矢(おとや)に短刀で刺されて死亡した

が、この事件をきっかけに、子供に危険な小刀を持たせないという運動が、

全国の主婦や学校で広まった。

小刀は鉛筆を削るための必需品。その小刀がダメとなれば、いよいよ鉛筆の

需要が減るところだったがこの小刀排斥運動が鉛筆にとっては、かえって幸いした。

一連の動きを見ていた大手電機メーカーが、電動鉛筆削り器の量産に乗り出し、

瞬く間に、家庭や学校に普及したからだ。

電動鉛筆削り器は、あっという間に鉛筆を削ってしまう。それも、小刀で丁寧に削

るより、余分に鉛筆を削ってしまう。

鉛筆需要は、予想したほど落ち込まずにすんだ。つまり、鉛筆が延命できたのは、

その書き味が見なおされたというより、削り過ぎのおかげというわけだ。

そのおかげで小刀を使えない子供が激増したというのも事実のようだが…


              今日の花  しゅんらん

              

              花言葉  気品、清純


☆  今 日 の 一 言  ☆

人間十人十色ではなく

実は夢のある人とそうでない人の二種類しかいない

                         高橋 慶一朗

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