朝から雨が降っている!どうしようかと思ったが、晴れ男の自分を信じて茨木市にある藍野陵に向かった。…しっかり、傘を用意して。
三島藍野陵は第26代継体天皇(在位507年~531年)の陵墓とされているが、近年東1.5kmの高槻市にある今城塚古墳こそが、築造年代や規模からして継体天皇の陵墓とされている。藍野陵は宮内庁が比定しているので、立ち入りはできないし整備もされているが、本物の?今城塚は比定されていないので、一般人の立ち入りができる事になっている。
継体天皇は先代の武烈天皇が太子なく崩御したので、大伴金村が越前へ赴いて第15代応神天皇の5世孫の継体天皇をヤマト王権に連れてきた。ここで、天皇家の万世一系が途切れたとも言われており、現天皇家の初代とする新王朝論もある。
三島藍野陵は病院のすぐ横にあり、病院の庭のようになっている。周辺の道は狭いが陵墓正面は整備されていて、そこから見る陵墓は悠然としていた。雨は上がっており、晴れ男の実力発揮で写真が撮れた。ナビを今城塚古墳にセットして向かったが、その時また雨が降り出した。今城古墳の周辺は、全くの住宅街でなかなか陵墓への入り口が見つからない。挙句に工事中で封鎖されていた。現在整備中で2011年に完成するらしい。雨は止まず、降りる事もなく最後に枚方市の百済寺跡へ行くことにした。この後百済寺跡に到着したときは驚くことに雨が上がっていた。
継体天皇は「日本書紀」によると、58歳にして樟葉宮(クズバノミヤ)に即位した。六世紀のまだまだ寿命の短い時代で!二十一世紀の58歳は何をしているのだろう…「晴れ男」と喜んでいる場合ではない。