ひとり言

日記のように、出かけた事や思った事をひとり言で書いてみます。

宇治でひとり言

2013年01月10日 | Weblog
寒い日々の中で2013年は始まった。師走の選挙で安倍政権が動き出し、市場は期待感で株高、円安の年明けとなった。お陰で手持ちの豪ドルが上がり、「アベノミクス」万歳と喜んでいる。古代妄想の旅の初めは、寒さに負けず京阪電車に乗って宇治へ出かけた。
 日本書紀には菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)は父応神天皇の寵愛を受け皇太子に立ったが、異母兄の大鷦鷯尊(おおさざきのみこと、後の仁徳天皇)に皇位を譲るべく、菟道宮(ウジノミヤ)に離れ住み、その後自殺したとある。
 宇治川のすぐ近くにその菟道宮跡と言われる宇治上神社、と宇治神社がある。祭神は菟道稚郎子命、応神天皇、仁徳天皇の三神の河内王族である。宇治上神社は現存最古とされる平安時代後期の造営の本堂と鎌倉時代の拝殿が国宝である。本殿は綺麗な蔀戸(シトミド)に覆われた中に三殿が独立している。境内全体はコンパクトで、地形的な条件か、元が小さな地神だったのか?世界遺産に登録されていなかったら素通りしそうなたたずまいだ。うさぎのお守りやおみくじがあり、今年の干支はうさぎだったかと思う。菟道稚郎子が難波からこの地に来た時にウサギが道案内をしたと伝えられ、「莵道」(とどうーうじ)の地名の由来となった。
 応神天皇在位の4世紀後半は中国が朝鮮半島を圧迫し、秦氏など半島人の大量移民があった。古墳も技術刷新で一挙に大型になる。倭の基礎を築いた時代。
 年明けから中国の尖閣に対する戦術がエスカレートしている。第二次大戦の敗戦国である日本が戦勝国に侵略すれば、国連決議なしに攻撃できるそうだ。前提がおかしいけれど、無理やり教育やロービー活動を利用して世論を有利に持っていく。全く自己中心的な傲慢である。東シナ海や沖縄を取れば太平洋への海路を確保し、世界を支配できると思っているのか?2000年経っても変わらない思想がそこにある。今年もなん中華、蛇な年になりそうだ。