ひとり言

日記のように、出かけた事や思った事をひとり言で書いてみます。

薬師寺でひとり言

2007年12月02日 | Weblog
十二月と言うのに車に乗ると窓を開けなければ暑いぐらいの絶好の天気である。
盛岡の生活を思い出しながら、つくづくこっちは暖かいと思った。
 今日は、薬師寺・唐招提寺の西ノ京から天理の石上神社へ下ってこうようと思いながら出かけた。先日葛城へ行き、物部氏ゆかりの地を感じたので是非とも総氏神である石上神社に行きたかった。
 まずは薬師寺を目指し西ノ京へと走った。西名阪郡山から奈良駅を超えてすぐに西へ入ると大きく開けた空間に東塔・西塔の先っぽが見えてくる。
 この薬師寺は天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して建てかけたが、完成前に本人が亡くなり、持統天皇が夫の意思を継いで698年に18年をかけて完成した。
天武と持統の夫婦愛の象徴だそうです。めでたし、めでたし…と終わりたいところだが、そんな美しい話ではないようだ。持統のお父さんは天智天皇である。あの壬申の乱で天武と戦った天智の娘、そして側近に選んだのが「日本書紀」を編纂した藤原不比等、つまり後の歴史で分かるように、全くの反天武派である。天武亡き後、孫の軽皇子に継がせるまで即位した。そのためには天武系の皇子をことごとく暗殺?している。二上山に祀られる大津皇子と長屋王である。こうして血塗られた戦いが続き、藤原家を祟る鬼ができあがり謎の法隆寺が浮かび上がってくる。