ひとり言

日記のように、出かけた事や思った事をひとり言で書いてみます。

沖縄でひとり言2

2014年03月10日 | Weblog
2日目、風は弱まり穏やかな天気になった。
朝一番の万座毛は、駐車場のみやげ物屋も開店準備中で人が少なかったし、写真でよく見るゾウに似た岩も静かに迎えてくれた。一望できる海は青く、本土では見れないように透通っていた。しかし、そこへ中国の団体がやって来て、草原はいっぺんに騒原と化した。逃げるように古宇利大橋を目指して車を走らせた。エメラルドの海に浮かぶ一直線の道路が古宇利大橋だ。こんな景色は初めての経験で、あたかも天空を走っているようだ。天空から世界遺産に登録された今帰仁城跡に到着。13世紀頃からの城跡で、石積の城壁の曲線が美しい。すっかり葉桜になった緋寒桜が、城壁の入り口で寂しく迎えてくれた。一番上部に主郭と呼ばれる重要な建物があった場所だ。琉球の三山鼎立時代に、ここから盛んに中国と貿易をしていたんだそうだ。琉球時代は「みゃきせん」と呼ばれていたのが「なきじん」となったそうで、全く読めない地名だ。門を出てすぐの所に、サトウキビをその場で潰して飲ませてくれる茶店があった。「メシメシ!」と言う音に立ち止って見ていたら、声をかけられたので思わず飲んでみたら…旨い!水で薄めただけなのに、嫌みのない甘さで何杯もいける。疲れも吹っ飛んでいった。さて、近くの有名な「美ら海水族館」は半日かかるので、今回はパスしてドライブだけで済ました。道路脇のごみステーションの様な場所に、やたら足が赤くて大きい何かが、ペンギンの様な姿勢でじっとしている。車が近くに来ても動かず、赤いくちばしを上に向けてじっとしている。「やんばるくいな」だ!異様に大きな恐竜の様な足で、胸はよこしま模様、くちばしは赤かった。はっきりと頭の中で「やんばるくいな」と認識できなかったので、後からハンドルを握りながら、思い出しては興奮していた。昼は本部町にある「大家うふやー」でアグーの肉そばを食べた。100年前の古民家を再建した、店内からは庭園が見れるロケーションで、食事も、アグーは脂っこくなくそばもおいしい、団体バスが来る有名店としては満足できた。
 今話題の辺野古周辺を見たかったので、島の反対の方に車を走らせた。辺野古の海を目指して走っていたら。草原のど真ん中に入り込んでしまった。途中に子供たちが遊ぶ集落はあったが、突き抜けるとすぐに海岸沿いの草原になる。海までは少し距離があるが、左右見渡す限り建造物は何もない。少し南下すると、「キャンプシュワーブ」の広い敷地のフェンスに遮られる。総面積は約20.63km²で、およそ1/4は私有地であり、年間23億円を超える金額が賃借料として支払われているとの事。広い海岸を見ながら、今後の日本はどうなっていくのかと想像しても結論は出ないが、この美しい海岸から戦闘機が飛び立つ光景はミスマッチだ。ヤンバルクイナと日米安保を引きずりながら、北谷町にあるアメリカンビレッジに着いた。車から降りるなり、白人、黒人、老若男女の大勢のアメリカ?の人たちに驚いた。名前のとおり、正にアメリカンだ。一画に「イオン」がありミスマッチだった。昼に食べたアグーがまだ胃の中に残っていて、全然おなかが空かない。2度目の国際通りをうろつくが、狭い公設市場はまたまた中国人団体で埋め尽くされ、昨日行った店は日曜日で休み。ホテルから乗ったタクシーの運転手が、「最近は地元の人は国際通りなんかいかないよ、物価が高くて、取りすぎだ!」とぼやいていた。確かにそんな気がする…。みやげ物のシーサーを高いと思うのもそのため?やっとお腹がアグーと言ってきた。