ひとり言

日記のように、出かけた事や思った事をひとり言で書いてみます。

睡蓮にひとり言

2009年06月09日 | Weblog

睡蓮の美しさは何だろう?
東京国立博物館で開催されていた阿修羅展が閉幕になり、入場者数は94万人を超え、日本美術の展覧会では歴代1位となった。
睡蓮と蓮(はす)の違いはよく分からないが、ハスは、葉や花が水面から立ち上がるが、 睡蓮は、葉も花も水面に浮かんだままで植物学的には別の科になっている。
スイレンの漢字名に「睡」があるが、その由来は、日中に開き夜に閉じることから、「睡眠する蓮」で「睡蓮」となったそうです。
 睡蓮・蓮と言えば仏教との関わりが深いが、「蓮」は、きたない泥の中からきれいな花を咲かすことが仏教に通じる象徴的な花として珍重されてきた。
 久しぶりに両親らとドライブで神戸花鳥園に来た。折からの新型インフルエンザの影響で、神戸の観光名所は空いている、それに入場料も半額近くに値引きされていて、知らなかった我々は大いに盛り上がった。駐車場には他府県ナンバーの車が多く、館内も結構賑わっていた。インフルエンザ不況と高速道路1000円効果の戦いの様で、我々の様などちらの効果も関係ない家族はまるでバカみたいだ。
 睡蓮はどうして美しいのだろう?モネが描き続けたその魅力は何だろう。睡蓮の花を見ていると、私には何故かその姿が白くひかり、輪郭がぼやけた阿修羅像に見えてくる。水面に立つ阿修羅、泥の中から鮮やかな色彩で凛として水面に立っている。その美しさの中にある力強さ、いったい何を悟っているのだろうか。