秦野、二宮、大磯、中井にものもうす~問題点検証します!

わが町の問題点をあきらかにし、住みよい町つくり。

「行く春や鳥泣き花もちりぬるる」野口新聞店の没落

2015-01-19 22:15:48 | 日記

野口二宮読売店が消滅して新興・佐崎読売店へと時代が移ろいゆくのであった。
お取り潰しになった野口新聞店にかわって西湘・二宮読売の営業権を手に入れ
て乗り込んできたのが佐崎である。東京の石神井でやはり読売販売店をしてい
る佐崎新聞店の倅が店主になるために二宮町にやって来た。前店主・野口久枝
の息子・孝とほとんどおなじくらいの年格好で30代後半の青白い男だ。父親が
東京で新聞店を経営しているとはいえ倅本人はまったくの素人同然で馴染みの
ないこの地でひとりで商売ができるわけがない。そこで彼が番頭として採用し
たのがあの青山という仕事仲間からひどく評判の悪い男である。仕事をしない
「ナマケもの」というのが彼が新聞仲間からいただいたあだ名である。もと東
京でトラック運転手をしていたがすでに述べたようにギャンブル(競馬)の借
金がありそれの債務返済のために奉公にきていた。それも今回が二度目の奉公
で、その途中で野口久枝が高齢病発症のために借金完済もうやむやのうちに店
が解散とあいなったのである。店員たちはすべて解雇となり散り散りになって
どこかへ去っていった。あとであの青山だけが残って佐崎新聞の主任となって
手助けをすると小耳にはさんでは、みな一様に眉をひそめたらしい。

順当なら野口久枝の早稲田出の倅・孝が店経営を継承するはずだったが、彼は今
や空きビルとなった三階建の紫色の自宅でひとりでのうのうと暮らしているしま
つだ。奥さんが幼稚園児(当時)の娘をつれて逃げだしたのは言うまでもなく
彼の自業自得である。

 読売など大手新聞社には地域担当者がいる。読売湘南地区の場合、担当が
二名組でそのつど各店舗を巡回しながら管轄している。ライバルとのシェア
争いで自社新聞販売促進のアドバイスや販売成績のチェックなど手入れをする。
彼ら店の内部事情もよく知っていて逐一東京本社にもちかえって案件を議論す
る。野口新聞店の適当な後継者と孝が認定されなかったため、店は廃業となっ
たである。本社から新たな二宮読売の事業者として指名されたのが、東京の石
神井でやはり新聞店を経営している佐崎新聞販売店のであった。

 かくして佐崎二宮読売店が新たに誕生した。最初の場所は現在は携帯電話店
(au)になっているところにあった。そこから移転して、今現在はマクドナル
ドの真向にある。古参の店員はこういったことをすべてあけすけに教えてくれ
た。






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