クラフトビールを新たな観光資源に
三浦半島、醸造所巡るバスツアーの
実現目指す
6/13(木) カナロコ
クラフトビールを堪能するモニター
ツアー参加者=7日、三浦市三崎
クラフトビールを新たな観光資源として
三浦半島の地域活性化を図ろうとバスツ
アーの実現を目指す動きがある。民間企
業や大学などでつくる「三浦半島地域活
性化協議会」(横須賀市)はこのほど、
同半島に点在するクラフトビール醸造所
をバスで回るモニターツアーを開催。地
元観光協会関係者や大学生らが参加し、
個性豊かなビールを味わいながらバスツ
アーの魅力と課題を探った。
【写真】クラフトビールの製造過程
説明を受けるモニターツアー参加者ら
近年、全国的にクラフトビール醸造所が
相次いで誕生している。今回ツアーで回
った横須賀、三浦両市と葉山町では20
17年の「横須賀ビール」(横須賀市大
滝町)を皮切りに7カ所がオープンして
いるという。
地元住民と観光客が交流を深める拠点と
して注目されているが、課題もある。公
共交通機関を使って回るには時間もかか
り利便性も低い。またアルコール摂取の
側面からマイカーなどでの観光にも適し
ていない。
そこで同協議会は観光バスを利用した
ツアーを提案。今回は午前10時ごろ
から午後5時ごろまで、醸造所3カ所
などを回った。実際に工場を見学しな
がら製造過程の説明を受け、数種類の
ビールを味わった。
昨秋開店の「三浦ブルワリー」(三浦市
三崎)では、深い味わいにするなどマグ
ロ料理に合う工夫がされている「ミサキ
マグロ アンバー」などが提供された。
同店の小松哲也代表(66)は人通りの
少ない平日のにぎわいを願う。まとまっ
た集客が望めるバスツアーに期待を込め、
「一過性のニーズに応えたツアーにする
のではなく継続的なものにする必要があ
る」と話した。
認知度低い? かながわキンタロウが
インスタ開設、神奈川県のPRキャラ
知事も「いまひとつ…」
6/13(木) カナロコ
インスタグラムで認知度向上を狙う
県のPRキャラクター「かながわキン
タロウ」=県庁
神奈川県のPRキャラクター「かながわ
キンタロウ」の認知度が広がっていない。
黒岩祐治知事も11日の定例会見で
「いまひとつ人気がないというか」と
苦笑いで説明。打開策として3日に交流
サイト(SNS)の「インスタグラム」
公式アカウントを開設するも、フォロワ
ー数は110(12日時点)にとどまる。
熊本県の「くまモン」の約9万5千には
遠く及ばないが、今後果たして人気者と
なれるのか。
【動画で見る】ダンス動画に挑戦
するかながわキンタロウ
かながわキンタロウは足柄山から下り
てきたおかっぱ頭の男の子で、「金」
の文字が記された赤色の腹掛けをまと
っている。イベントの盛り上げ役を務
めるほか、県のフェイスブックの投稿
も担当し、広告塔を担っている格好だ。
ただ現状では自らのPRに苦戦。2月
の県議会では、ある議員から「一般的
には、くまモンやチーバくん(千葉)
など他県の人気キャラクターと比べると、
認知度はまだ低いと言わざるを得ない」
と手厳しい指摘を受けてしまった。
平塚野菜たっぷり!「食感楽しんで」
老舗店が揚げかまぼこ開発、「七夕
まつり」合わせ発売
6/13(木) カナロコ
湘南七夕揚げを紹介する
中村社長(右)ら
=5日、平塚市役所
JR平塚駅北口の老舗蒲鉾(かまぼこ)
店「中秋蒲鉾店」(平塚市紅谷町)と
県水産技術センター(三浦市)がタッ
グを組み、平塚産の野菜をふんだんに
使った揚げかまぼこを開発した。「湘
南七夕揚げ」と命名、来月5日から始
まる「湘南ひらつか七夕まつり」で初
お目見えする。同店の中村彰伸社長
(41)は「平塚をモチーフにした
商品。食感を楽しんでほしい」と話
している。
【写真】おいしそう! 焼き印が
入った湘南七夕揚げ
新商品は2021年ごろ、平塚市が
同センターに「七夕まつり向けに、
地元の農産物と水産物を組み合わせ
た商品を作ってほしい」と依頼し、
両者を中心に開発を進めてきた。その
中で、通年の出荷があり、平塚名産で
「かながわブランド」にも登録されて
いる「しょうなん小松菜」と、三崎の
カジキに着目。試行錯誤を重ね、製品
化にこぎ着けたという。
葉物野菜は水分が出るため練り物に
は向かないとされるが、浅漬けにし
て水分を抜くことで、味を凝縮させ
本来の風味を際立たせた。さらに手
作りの工程を駆使し、魚肉本来の味
や食感を楽しめるかまぼこに仕上げ
た。ゴボウやニンジン、タマネギと
いった野菜を混ぜることはあるもの
の、葉物野菜が入った練り物は全国
的にも珍しいという。
鎌倉の「納涼うちわ」、今年は
アジサイ柄 夏の定番土産、
目にも涼しく
6/13(木) カナロコ
鎌倉市観光協会の納涼うちわ
鎌倉ゆかりの画家らが絵柄を手がける
鎌倉市観光協会の「納涼うちわ」の販
売が今年も始まった。夏を乗り切る
鎌倉の定番土産として知られ、市内
在住の日本画家川又聡さんが大輪の
アジサイとミツバチを描いた。
【動画】60年に1度、円覚寺
の「洪鐘祭」
納涼うちわは1977年から製作を
始め、漫画家の故・横山隆一さんら
鎌倉にゆかりのある日本画家や洋画
家らが絵柄を担当してきた。環境に
優しい竹製の手作りで、毎年購入す
るコレクターがいるほどの人気とい
う。
1本400円(税込み)で、6千本
が同協会の事務所や通販サイトで販
売されている。問い合わせは、同協
会電話0467(23)3050。
5千株が満開!名所・開成町で
「あじさいまつり」 2千輪が
浮かぶ池も
6/13(木) カナロコ
5千株のアジサイが咲き誇る
「開成町あじさいまつり」
=12日、開成町金井島
アジサイの名所として知られる
開成町あじさいの里(同町金井
島)周辺で16日まで「あじさ
いまつり」が開かれている。
田植えを終えたばかりの約17
ヘクタールに及ぶ水田のあぜ道
などに青や白色の大輪が咲き誇
り、夏の田園風景を鮮やかに彩
っている。
【写真】2千輪のアジサイ
が浮かぶ「あじさい池」
アジサイは1980年代から植
えられ、「開成ブルー」や「アナ
ベル」など約5千株が満開を迎え
ている。メイン会場となる「あじ
さい公園」には約80平方メート
ルの「あじさい池」に約2千輪の
花が水面に敷き詰められ、観光客
らがカメラを向けていた。
見頃は16日ごろまで続くといい、
町担当者は「町民と一緒の手作り
の祭り。カタツムリのようにゆっ
くりと楽しんでほしい」と呼びか
けている。