よねの備忘録

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星野ジャパンの敗北~マージンの欠如

2008-08-24 19:36:47 | その他

まず、北京入り時点のことは論じません。
選手選考課程まで言い出すときりがないからです。
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【キューバ-韓国戦 感想】

キューバは、WBC時のキューバと同じと見受けました。
対する韓国は、大きく戦力が向上していました。

 それは、二名の若手左腕の頭角。

リュ・ヒョンジュン 21歳 (キューバ戦に登板)
キム・ガンヒョン  20歳 (日本戦に二度登板)

両名とも140㌔台後半のストレート、切れのある変化球、制球力も良い。
日本の杉内、和田より一段格上の投手でしょう。

キューバ対韓国は、基本的には投手戦でした。
韓国のツーラン、キューバの2本のソロHR以外、
両チームはほとんどヒットすら打てていません。

【滅茶苦茶な審判】

審判のボール、ストライクの判定は滅茶苦茶でした。
外角に辛いとか、一定の基準があればよいのですが、
全く基準がない。同じ球がボール、ストライク、両方に判定されるのです。

韓国、キューバとも、不可解な判定に何度と無く、苦しみますが、
切れることなく、実に粘り強く投げました。

9回ウラ 韓国3-2キューバの場面で事件が起きました。

・先頭打者安打。
・バントでワンアウト2塁
・微妙な判定で四球 ワンアウト1、2塁。
・2-3から不可解な判定で、ワンアウト満塁。

韓国のキャッチャー堪らず、立ち上がって審判を振り返ります。
ここで、なんと捕手にたいして「退場!!」
国際大会では審判にたいして抗議は認めていないからなのですが、
それにしても酷い。

これは、キューバ逆転サヨナラか、と思いましたよ。

ところが、韓国2番手が頭脳的な投球で、
ゲッツーをとり、ゲームセット。
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【星野監督の錯乱】

韓国-キューバ戦について触れたのは、審判の判定について
言及したかったからです。
星野監督は、審判の滅茶苦茶な判定が我慢できなかった。
審判の判定が星野監督から冷静さを奪ったと思います。

しかし、今回の審判は、両方のチームに等しく滅茶苦茶でした。
その意味では、平等なのです。
キューバ、韓国はそのことを理解していたと思います。

【予選リーグの意味は?~マージンの欠如】

今回の星野ジャパンの目的は「金メダル」です。
しかし、プロ選抜でいくのだから、
「予選から全勝して、相手を圧倒する」という欲があったかに思います。

考えてみるに、予選1位でも4位でも、準決勝、決勝には何のハンデも
ありません。全勝なんて必要なかったのです。
女子ソフトは、予選でアメリカにコールド負けをしていますが、
上野を温存しました。

全勝でないとダメなのか、最大3敗まで許されるのか?
そこには、「余裕=マージン」に差があります。
3敗まで許されるのだから、審判の判定、相手チームの新星、
自チームで調子の良い選手、悪い選手の見極めなど、
のんびり行っていればよかったのです。

それをキューバに負けた時点で、もう一敗もしない。
その余裕のなさ=マージンの欠如が、
星野監督の采配を硬直化させたと思います。

準決勝までに、「サード・宮本」を試すべきでしたし、
決勝・涌井の可能性も考えた起用をするべきでした。

準決勝は当然、ダルでいくべきでした。
(直前のアメリカ戦でダルは2回を完璧に抑えた。)

そして、G・G佐藤、村田、岩瀬の3選手は、準決勝以降は
使うべきではありませんでした。
明らかに調子が悪かったのですから。
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【今後にむけて】

まず、審判の判定が滅茶苦茶なのは、認めてしまいましょう。
WBCアメリカ戦だって、タッチアップの判定で負けてしまったじゃないですか。

次に、「常に観察可能な相手」はしっかり研究しましょう。
具体的には、韓国と台湾です。

相手に研究されていることを意識しましょう。
藤川、岩瀬あたりは、徹底的に研究されていたと思いますよ。韓国に。

今回、起用しておくべきだった選手をひとりだけ挙げます。
ハムの守護神 MICEALです。

ダルだろうと、球児であろうと、日本投手の速球は、
国際大会では、決め球ではありません。
むしろ、独自の変化球をもつ投手の方が、通用することが、
メジャーに進んだ日本人投手の例からみてとれます。

MICEALは右横手投げで、独特の曲がりをするカーブがあります。
2006日本シリーズでMICEALと初めて対峙した中日は、
4試合4イニングを全部3者凡退に抑えられました。





コメント (2)
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