西暦2013年2月4日は、立春であるが、旧暦では12月24日である。
立春と元日(旧暦)が一致するのは珍しいので、それを愛でた万葉集編者(とされる)大伴家持は、掉尾でこう歌った。(通説読み)
新(あらた)しき 年の初めの 初春の
今日降る雪の いやしけ吉事(よごと)
ところで、きのうの goo ニュースで、電子化名著、国会図書館13作品、3月末まで、などと報じられた。NDL(国立国会図書館)のディジタル図書公開とは、とさっそく訪問してみたら、意外に進んでいるのに驚く。私の別ブログ(※)、万葉集についてはどうかな、と見ると、その量にまず圧倒されてしまった。その中から、NDL が「『万葉集』最古の刊本で、伏見版(円光寺版)の木活字を使用し、不足の文字を新雕[しんちょう]し印行したものとされる。万葉仮名の本文のみで、無訓本と通称されるもの。」と紹介するものを、瞥見する。無訓本だが非常に綺麗な木版活字なので、私にも読めるのがうれしい。以下は上の家持歌の、原文である。(便宜的に私が分かち書き)
新 年之始乃 波都波流能
家布敷流由伎能 伊夜之家余其騰
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