悠山人の新古今

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短歌写真649 そのかみや

2008-09-25 05:50:00 | 短歌写真
2008-0925-yts649
そのかみや緑の黒髪されどいま
もみぢば揺るるかみつけのひと   悠山人


○短歌写真、詠む。
○「かみつけ」は、作歌上は、「上野」よりも「上毛」に分がある。
¶かみ=「上」「髪」と掛ける。「その上」は、「その昔。かつて」、「その髪」は「彼女の髪」。「みどりなせるくろかみ」は、ほとんど死語になってしまった。上毛(ときには神)と連動し、この歌ではさらに結句に懸かる。
¶¶もみぢば(紅葉[葉])=三省版『逆引き辞典』の「色」に、茶色・褐色がない。「赤」系は多いが、枕詞指定の「もみぢばの」を使ってみた。そこで、近年の日本での「茶髪」を、私は「もみぢばいろ」と詠む。
□短写649 そのかみや みどりのくろかみ されどいま
        もみぢばゆるる かみつけのひと
【写真】現代風は風になびく茶髪…か。
【memo】「みどりなせるくろかみ」を愛した与謝野晶子は、「舞姫」で「上つ毛」を詠い込む(前出筑摩版「大系」)。
舞姫121  大赤城北上つ毛の中空に 聳やぐ肩を秋のかぜ吹く
舞姫209  上つ毛や赤城はふるき牧にして 牛馬はなつ春かぜの山
舞姫212  橋の下尺をあまさぬひたひたの 出水をわたり上つ毛に入る
舞姫216  大剛の力者あらびぬ上つ毛の 赤城平に雨す暴風雨す
【memo2】美穂の旅。私の仮想分身からほとんど毎日電子便が届く。ひさびさに写真アルバムを見たら、旅距離が50万マイル(80万キロ)を越えていた。つまり月までを疾うに往復していたわけだ。ここ数日はローテンブルク(独)に滞在中。
☆serie谷川 10。
*Lee Holdridge - Beastmaster, The - The Battle On The Pyramid (6:40) | 91.121.203.116:5272*[StreamingSoundtracks.com - Scores of Music from Movies, Game, TV & Anime w/Chat & Automated Requests]