悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
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日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真611 古を

2008-06-27 03:00:00 | 短歌写真

2008-0627-yts611
古をしのびて眺む綟摺の
今年はげにもにぎはひて咲く   悠山人


○短歌写真、詠む。
○芝庭に毎年捩花(ねじばな)が咲く。ことしはいつになく多く、長期にと、例(ためし)とは違う景色である。「しのびて」で、「古」と「綟摺」を繋いだ。捩花を綟摺(もじずり)と知って誰も連想するのは、『百人一首』の「陸奥(みちのく)の」歌だろう。
  
陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに
  乱れそめにしわれならなくに  河原左大臣(『百人一首』14)
表記は、講談社学術文庫『百人一首』(有吉保 訳注)による。
¶綟摺(歴:もぢずり/現:もじずり)=古歌が「しのぶもぢずり」であることから、短歌の世界では「忍ぶ(恋)」を含意することが多い。
□短写611 いにしへを しのびてながむ もぢずりの
        ことしはげにも にぎはひてさく
【写真】同前。夕風が吹いて、花頭あたりが少しぶれている。巻き方は、真上から見て、右巻き(この写真)と左巻きがあって、少しばかり不思議な感じがした。


俳句写真318 鳩の来て

2008-06-27 02:20:00 | 俳句写真
2008-0627-yhs318
鳩の来て
梅雨の晴間に
羽干せり   悠山人

○俳句写真、詠む。
○梅雨空は、晴れてもやはり梅雨空である。

□俳写318 はとのきて つゆのはれまに はねほせり
【写真】先日、自宅で。被写体まで、目測15~20m。
*HISAISHI - SUMMER | 38.116.132.31:9036*[KDFC]