「鳥取砂丘」の英詩作文講座その2

2006年03月18日 16時14分00秒 | 日本の歌を英語で歌うとすれば
「鳥取砂丘」のパート2の出だしは:
「指のすきまをこぼれて落ちた 砂と同じしあわせは」
この文章を文字とおり訳せば、
Happiness is just like the sand which has been falling between my fingers.
となるかも知れません。ここで、落ちたという現在完了を理屈ぽっく過ぎるのであえて現在形に変えます。それでいいではないかと英作詞家は考えるのです。
Happiness is just like the sand which is falling between my fingers.
でこのhappinessは私にかかることなので、My happiness とします。
My happiness is just like the sand which is falling between my fingers.
これは、
My happiness is just like the sand falling between my fingers.と短くすることもできます。次に、関係代名詞について。ここでは関係代名詞の限定用法をつかっています。しかし、説明は省略しますが、私はあえてここで関係代名詞の継続用法を使いたい。
微妙に意味は違うのですが。そしてtheもとりたい。そこは勘。未熟なのでうまく説明できないが。

関係代名詞の継続用法については、2月2日の記事「英字新聞を読むことの薦め(3)ー
関係代名詞について」を参照ください。

My happiness is just like sand,which is falling between my fingers.
justを入れる入れないは語呂の調子等からだから後は適当。
これで立派な英文ですが、このケースでは具合よいとはいえない。
元の歌で最後に出てくる幸せ相当のhappinessが文頭に来るのは我慢ができない。
それでこの文章を二つに分けます。
Sand is falling between my fingers.My happiness is like the sand.更に二つ目の文章でsand をなるべく前へもってきたい。
Sand is falling between my fingers.Like the sand is my happiness.
二番目の文章が音節数も合わないし、調子がおかしいので、
Sand is falling between my fingers.Like the sand, my happiness is fragile.
とします。
このような試行錯誤をさせてくれる材料を歌の翻訳は提供してくれます。そこが面白い。なお、この歌の第一パートと第二パートでは英語の文体が違います。第一は分詞構文を使っているが、第二はそうではない。普通なら同じになるでしょう。しかし、このようなケースでは無理でしょう。

最後に、ひとつ。
「百万本のバラのハラ」については、頼まれて訳したけれど歌えるものにはならなかった。けれど部分的には歌えるところがあります。
「百万本のバラの花を、あなたに、あなたに、あなたにあげる」のところ。

millions of roese, floweres, to yoy,to you, to you, I'll give it
です。発音では、「百万本のバラの」のところまでに「millions of roese」を言ってもらって、「花を」には「flowers」を対応させてください。最後のitは本来はthem でしょうが、itの方が音が美しい。






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