「鳥取砂丘」と「涙そうそう」を直しました

2006年03月17日 16時35分02秒 | 日本の歌を英語で歌うとすれば
標題の歌二つ直しました。実際に歌ってみると、元の歌の音節数と英語の歌詞の音節数が合わないので歌いづらい。そこで直したわけです。音節数を減らす一つの方法は、普通の文章を、文法的に言えば節を分詞構文にすることです。何回も言いますが、分詞を使うことが一つのポイントとなります。
そこで、実際にどのように発想して作詞するかを以下に実演します。

たとえば、「鳥取砂丘」の歌詞を訳すとしましょう。
「潮のにおいに包まれながら 砂に埋もれてねむりたい。」
この歌詞で、主語は何か?常にその文章での主語が何かに注目します。ここでは私です。女である私が主語です。
するとこの日本文は次のような英語にたとえば転換できます。

As I am being filled with sea wind smell, I want to sleep in sand.
これは英文構造的に言えば、接続詞as に導かれる従属節とI wnat以下の文章からなる主節で構成される、複文です。
潮のにおいとはtide のにおいではないでしょうから、まあ海風のにおいみたいなものでしょう。
As I am being filled with sea wind smell, は長いので短くしたい。そこで活躍するののが分詞構文です。主節と同じ主語の従属節の主語は省略できて、接続詞+主語+動詞は動詞の分詞に変える事ができます。よって、As I am being filled with sea wind smell は、being filled with sea wind smellとできます。更にbeingは積極的に省略されます。で、
filled with sea wind smellとなります。なので、元の文章は、
filled with sea wind smell,I want to sleep in sandとできます。
要するにこのようにして、本来の文章を簡略化できます。
これでもいいのですが、
しかし、次なる問題は、元の日本文の音節数と英語の詩の音節数が問題となります。ほぼ同じ数となることが望ましい。けれどなかなか難しい。
この実例だと、日本語の音節数のほうが大です。だから英語で歌うと、時間をもてあまします。そこで英文の音節数を増やします。
blown by sea winds,and filled with its taste,
主節の音節数も増やすと、
I want to sleep in sand dune となりす。
で、結果、
blown by sea winds,and filled with its taste,
I want to sleep in sand dune
となります。

なんとなくわかっていただけたでしょうか。

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